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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
7部分:峡谷の戦いその三
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と射ち倒されていく。
 下から突き上げられた槍を切り払いトリスタンは鋼の剣を振り下ろした。兜ごと斬られた兵が己が鎧と地面を朱に染めながら倒れていく。
 ディムナの弓がそのトリスタンをフォローしていく。鋼の矢に頭を、胸を射抜かれイザーク兵達が倒れる。
「ひるむな!数では負けてはいない!」
 総崩れになった軍をハロルド将軍は必死に立て直そうとする。だが倒れていくのはイザーク軍の将兵ばかりであり解放軍の勢いは止まるところを知らない。
「将軍、峡谷の反乱軍も攻勢に転じました。我が軍は押されております!」
「次々に反乱軍に投降する者が出て来ております!」
 報告はイザーク軍の不利を知らせるものばかりである。
「くっ・・・・・・」
 戦局はイザーク軍にとって破滅的な状況であった。ハロルド将軍はガネーシャまでの撤退を考えた。その時だった。
「そこにいるのは敵将と見た!解放軍のレスター参る!」
 言うが早いかレスターの弓が放たれる。矢はハロルドの心の臓を寸分違わず貫いた。

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