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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第75話 不測
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が無言で立ち上がり、濁った眼で御坂達を不気味に見つめていた。
人間特有の気配さえも押し殺されて人間としてではなく人形のように立ち尽くしている。

「くっ!相変わらずとびっきり下衆い能力ね。学園都市最強の精神系能力者『心理掌握(メンタルアウト)』」

「これは警告。私の縄張り(テリトリー)に手を出したらー......お隣の学友もろとも」
と手を伸ばしてフワフワした栗毛を掴もうとするが高速で腕が弾かれて、予期しない痛みに戸惑った。

??!
どういうコトぉ?
まだ御坂さん以外は洗脳下に

サソリ湾内は金髪女性からの干渉から無意識的に身を守るためなのか両眼に万華鏡写輪眼を光らせて、ゆっくりと立ち上がり振り向いた。

真っ赤に光る瞳に巴紋に端に向かって線が伸びている幾何学模様が妖しく浮かんでいる。

「!?」
「さっきからゴチャゴチャとうるさい奴だ。文句があるならオレに言え」

しかし金髪女性はその瞳を見た瞬間に持っていたリモコンを落として驚愕したように息を吸い込んで止めた。
信じられないものを見るように死んだ人を捉えるように軽く震えながら目の前の人物を大きくした目で見て立ちすくんでいた。

「?」
「な......なんでぇ?!ら、ララ?」

決して交わる事のなかった過去と現実が入り混じり、受け止められない諦めていた未来を確かめるように食蜂は静かに歩み寄った。

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