暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1633話
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宙ではそれ程頻繁に戦闘は起こっていなかったからな。
 バルジの件で一触即発といった状態になったが、そのバルジもなくなったし。
 その結果、OZは宇宙での勢力を大幅に低下させ、防衛戦を強いられる事になった。
 まぁ、連合宇宙軍にも同情の余地はあるんだが。
 MDなんて存在には、普通のパイロットだと数を揃えないと対処するのが難しいだろうし。

「そう言えば、その軍人達はどこにいるんだ?」

 瞑想をしていた五飛が、唐突にそう尋ねる。
 この部屋は、別に俺達だけの部屋って訳じゃない。
 普段なら他にも人がいてもおかしくないのだが……現在ここにいるのは、シャドウミラーの関係者だけだった。
 その辺を考えると、五飛が不思議に思っても仕方がない。

「シャドウミラーと迂闊に接しないようにしてるんじゃないか?」
「……なるほどな」

 連合宇宙軍は、その名の通り宇宙にいるだけに地球上での戦いをあまり詳しく知らない。
 それこそ、シャドウミラ−が活躍しているというのを聞いても、具体的にどれだけの実力なのかというのは分からないのだ。
 それでも俺達が宇宙に上がってから行った模擬戦で、かなりの能力を持っているというのは分かっている者もいるが……中には、何も知らないが故に蛮勇を誇るような者もいる。
 そんな奴と俺達がぶつかったりしないように、と。
 セプテム辺りがそう考えてもおかしくはなかった。
 いや、それともシルビアに余計なちょっかいを掛けるな的にギンターが動いたのか?
 ……俺達が初めてギンターに会った時の事を考えると、不思議とそれを否定は出来ないんだよな。
 そんな風に考えながら宇宙船は進み……やがて、X-18999コロニー付近へと到着するのだった。
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