ガンダムW
1633話
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サンドロックは、使い勝手が悪すぎる。
ガンダムである以上、性能は高いのだから、誰かパイロットが余っていれば、そっちに乗せるのもいいかもしれないが。
それと、ホワイトスターに戻る事が出来たら、資料的な意味で技術班の倉庫に飾られる感じか。
KMFや戦術機、SEED世界のMSといった具合に。
そう言えば、何気にマクロス世界からもVFの類を入手してそこに入ってるらしいんだよな。
……ともあれ、ここで必要なのはウイングゼロの設計図であり、サンドロックはあくまでもおまけでしかないって事だ。
「アクセル、どうしたの?」
シルビアと書類についての話をしていた凛が、俺の様子を気にしてかそう尋ねてくる。
「いや、何でもない。バートン財団がどんな悪足掻きをしてくるのか、ちょっと気になってな」
「まぁ、バートン財団も自分達が暗躍しているのをいつまでも隠し通せるとは思ってないでしょうから、こっちの接近を知れば相応の態度に出るんじゃないかしら」
「だろうな。一応忠誠心があるというか、口の固い奴を選んだみたいだったけど……尋問に耐えられる程じゃなかった訳だ」
「ふふっ」
尋問という言葉に、凛の口から微かな笑い声が出る。
まぁ、あの行為を尋問と呼んでいいのかどうかは微妙なところだしな。
実際問題、ただ目を合わせて質問しただけだし。
正直なところ、このW世界に凛の尋問……というか、暗示の類をどうにか出来るような者がいるとは思えない。
向こうがどんなに口が固かろうと、あっさりと情報を引き出せる凛という存在は、連合軍にとって……いや、全ての組織にとって垂涎の的だろう。
「凛さん?」
だが、そんな凛の能力を知らないシルビアにとっては、首を傾げるしか出来ない。
「いえ、何でもないわ。それより、書類の方をもう少し詳しく見ましょうか。ほら、この場合はこっちを重視して……」
シルビアに説明を再開する凛。
それを眺めていた俺は、サリィの方に視線を向ける。
「どうしました?」
「今回のX-18999コロニーの攻略に参加する連合軍の兵士の技量は、どのくらいのものなんだ?」
「そう、ですね。数が少ないだけに、ある程度精鋭を揃えたと聞いています」
「精鋭か。エアリーズ隊くらいの技量があればいいんだが……」
「さすがにそれは無理ですよ。そもそも、連合宇宙軍が使用しているMSはリーオーで統一されてますし」
「……だよな」
その言葉に、思わず小さく溜息を吐く。
地球で俺達が鍛えたエアリーズ隊……そして五飛やデュオが訓練したルクセンブルク基地のMS隊といった例外を除いて、連合軍のMS部隊は決して能力が高い訳じゃない。
それでも地球の連合軍はOZとの戦いで多少ながらも技量が上昇していたが……宇
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