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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第57話 綴るモノたち
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方の方がついてしまう。

 そして、その精度を落とすためにはステルスや機体の小型化といった要因が不可欠となってくる。
 しかし、機体の小型化であれば稼働時間、エンジン出力に対する機体強度などから機体性能が低下し、ステルス性ならば空力特性の悪化という結果をもたらす。


「将来的に国産化するとしても、当面無人機の研究をする必要があるでしょう‥‥この要望に沿う機体と成れば、F-16かF-18が尤も近しいかと。」
「確か、防衛省に退役するF-4をF-18Eで代用するという案があったな。それに便乗するか。」

「ええ、確かにそのような案もありましたね。結局は海外機故のドクトリンの不適合(ミスマッチ)などから見送られたと。」

「しかし、海外派兵も考えねばならぬ昨今の情勢だ。艦載機について研究しておくのも悪くはないだろう―――F-18(レガシーホーネット)を輸入し改修するのならちょうど良いだろうな。」
「なるほど、米国は凡庸な機体性能しか持たないレガシーホーネットの扱いに苦心していますからね。艦載機に関する研究ならばこの機体で事足りる。
 それに後継機種であるF-18E(スーパーホーネット)は再設計に伴う大型化ですでに軽量機のカテゴリーからは逸脱する規模……このレポートの検証用としては不向きなので丁度いい。」


 F-18C/D、現在の米軍海兵隊・海軍で運用されているF-18Eスーパーホーネットの前身となる機体であり、再設計のあまりに同一個所を探すほうが困難という全く別の機体だ。
 元はF-15、F-14の機体がその巨体ゆえに運動性能に劣る事と価格が高騰化したがためにすべてのF-4を置き換えることが出来ないという事情に対し開発された軽量小型戦術機としてF-16と共に開発されたYF-17を艦載機に改造した機体だ。

 そのため、機体重量は増加し推力と重量比率は他の機体に劣るという中途半端な機体となってしまった。
 しかし、その汎用性は高く。それを評価した米国によって強化型のF-18Eが開発、実戦配備が行われたという経緯を持つ。

 現在、オーストラリアや大東亜連合などの諸外国への強化型の開発と実戦配備が行われている機体でありボーニング社のベストセラー機だ。

 ―――そして、XFJ計画の開発協力企業もボーニングだ。渡りはつけやすい。


「そういうわけだ、では頼むぞ。」
「はっ――――ああ、それと例の試作管制ユニットですが、ようやく横浜から届きました。」

「ほう、存外に早いな……流石だな。」

 真壁の次なる報告に感嘆の息を吐く斑鳩崇継。
 横浜という単語、一般的な帝国軍将校ならば其処からは魔女という言葉が連想され眉を顰めるただろう。
 だが、それに反し斑鳩崇継は満足げな表情であった。

「どう
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