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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第57話 綴るモノたち
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不穏な言葉。
理由は単純明快だ、G弾とG元素という代替えの利かない資源。そしてBETAによる地形改造で真っ平になり、そこに住んでる人間など一人もいない―――つまり、早い者勝ちの椅子が其処にあるのだ。
そしてG弾とは迎撃不能な戦略兵器……つまり、G元素を所持した報復が可能な国家のみが自らの自立を勝ち取れる。
元々住んでた人間など知る事か、ただ先に占領した国家のみが相手よりも他国よりも優位に立てる、そして立てなかった国はその存亡を脅かされる。
―――実に壮大で、単純なゼロサム・ゲームが待っているのだ。
対話による解決?そんなもの、軍事力の後ろ盾なくてはただ頷く以外の選択肢など一つとして存在しない。
「彼のこのレポート、どう思う?」
「‥‥有人機と無人機の混成運用。面白い発想ではあると思います……かつて奴が提案した三機運用体形に通じるものがあります。」
通常、戦術機は二機で一組のエレメントと呼ばれるツーマンセルが基本戦術だ。これは戦術機は動作の入力と実行後に僅かながら操作を受け付けない硬直時間が発生するため、それを互いがカバーし合う必要があるからだ。
しかし、この硬直時間は射撃に関して言えば、問題成ることは少ない。理由は単純明快で、戦術機の挙動の大小に比例しているだけだ。
そこで、忠亮は三機……各小隊の指揮官が狙撃と支持を担い、前衛が近接格闘。中衛が前衛のフォローと時折ポジションの入れ替えを行う戦術を考案したことが在った。
これは、忠亮が意識する視野と生存性を重視する戦術の一つであり、仮に一機が戦闘不能となっても、残り二機のが救助と防衛を行うことで衛士の生存性を上げつつより柔軟な部隊運用を行わせるという趣旨に基づいている。
実際、彼の率いる部隊では試験的に導入されその生存性の高さは明星作戦にまで四国を完全にBETA支配圏とさせなかったことからも明白なのだ。
また、戦力の補充が十全ではない前線に於いて奇数での部隊編成など珍しくなくそれを前提に於いた小隊運用は理にかなっていると言える、
「……問題は、この無人機体の調達だな。」
「このレポートに依れば、AIや遠隔操縦の負担を減らすためにモジュール装甲を多用した機動砲撃戦仕様が好ましいと……
現在の日本帝国にこの要望を満たす戦術機は存在しません。尤も近しいのはF−15陽炎ですが………」
「あの機体は機体規模が大きすぎるだろ。被弾率やレーダー反面積に機体性能の陳腐さも含めてあまり有効とは思えないな。」
機体に搭載される電子機器がハード、ソフト共に進化し戦術機どうしの戦いに於いては近接戦闘が発生する確率は低下の一途をたどっている。
詰まるところ、戦術機の装備では搭載アビオニクスによる高精度射撃で大
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