66部分:会談その三
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図を見た。そして言った。
「よし、そうしよう。ところでターラの方だけれど・・・・・・」
オイフェは不安げな主君を安んずるかの様ににこりと微笑んだ。
「その事も御心配には及びません。今我が軍が解放した地域から続々と志願者が集まっております。その総数は二万に達しようとしております。この兵達をターラの守りに就かせます。ですが集結にまで時間がかかりますのでとりあえずはターラからの志願兵四千をターラ峡谷に配しましょう」
「成程、あそこならトラキアの進軍も防げるね」
「はい、そしてあの峡谷に関を築きましょう。そうすればトラキア軍はターラに侵入出来なくなります」
「流石だね、オイフェ。これでターラ方面は大丈夫だ」
「今日はターラへ戻りましょう。そして明日の朝かにはターラを発ちアルスターへ向かいましょう」
解放軍は日暮れ前にはターラ城へ着いた。そしてターラまでのきょうこうぐんとトラキア軍との駆け引きの疲れを癒すべく眠りに入った。
セリス達も軍議を終えそれぞれの部屋へ帰ろうとした時だった。軍議が開かれていた大広間にリノアンとオルエン、フレッドの三人が入ってきた。
「どうしました?三人共お揃いで」
「・・・・・・・・・」
三人は無言のままセリスに近付きその足下で片膝を着いた。
「えっ・・・・・・」
戸惑うセリスに対しリノアンが静かに語りだした。
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