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FAIRY TAIL~無表情な妖精
4 古戦場が彼を待つ
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の扱いから格闘戦術、並みの魔導士なら魔法を使うまでもなく地に伏せれる。
「い、いえ、我々は貴方に用があり、決してそのような事は‥‥」
「なら武装せずに来い、そうすればこうならずに済んだ」
スカーはそう言うとマカロフに一言。
「出かけ来る」
といって彼等と共に出て行った。
マカロフやギルドのメンバーは唯その後姿を見続ける事しか出来なかった。






そして今に至る。揺られに揺られ、着いた先にはフィオーレ。
暫くあるかされ、大きな扉を超えた先に数十人の老人たちが居た。
評議員の頭達だ。
「それで、俺は何故ここに呼ばれた? 処刑がお望みなら素直に受けるつもりは無い」
それを言うと議員の一人が溜息を吐いた。
「それが出来れば苦労せん」
「貴様を裁くことは骨が折れる」
「見付けるのもやっとだったのだぞ?」
「なら尚更謎だ、何故呼ばれた?」
「貴様に‥‥依頼したい事がある」
俺は黙って話を聞く体勢を取った。議員の連中が俺の様な奴に頼む事なんて余程危ない依頼だけだ狼。
「報酬は弾む、更に貴様に掛けて懸賞金、取り消し、聖十大魔道に加えよう」
良く解らんが懸賞金が取り消しはありがたい。依頼先で小競り合いの理由が減るから。
「成る程、悪くはないが‥‥こんなガキに頼む事か?」
もっと別の魔導士に依頼した方が確実だ、それが解って居てなお俺に頼むのは何か裏がある。
「‥‥十人だ、優秀な魔導士が犠牲になった」
「みな、帰って来なかった」
「我々も困り果てていた」
「其処でお前の存在を掴んだ」
つまり、死んでも良い人間なら困らないから死に行けと言って居る様だ。
「そう言う事なら解った、ただし条件がある」
「聞こうか」
「一つ、今後俺がする事を一切手出しするな。二つ、理由が無い限り俺に近付くな。三つ、成功した際にソイツの処罰を全て俺に一任しろ。四つ成功報酬は今まで壊したギルドの損害賠償の方に回してくれ。以上だ」
死にに行けと言うのだからこれ位は妥当だ。だから相手は飲まなければいけない。返ってくる返答は勿論決まって居た。
「解った」
「そうか、それでソイツの名は?」
議員の一人が口を開き、恐る恐る述べる。
「名をネームレス、名前のない魔導士だ」






小さな古城に女が一人、佇んでいた。近くには数十人のメイドと剣を持った騎士が数人。
「さぁ‥‥次はどんな奴が来るかな」
笑みを浮かべ佇む。その場に居た皆が、笑みを浮かべ佇んでいた。
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