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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
捜索
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シャ先生!大変だ!!」

部屋のドアがバンと開き、数人の子供達が雪崩れ込んできた。

「こら、お客様に失礼じゃないの!」

「それどころじゃないよ!!」

先ほどの赤毛の少年が、眼に涙を浮かべながら叫んだ。

「ギン兄ぃ達が、軍の奴らに捕まっちゃったよ!!」

「!!……場所は!?」

別人のように毅然(きぜん)とした態度で立ち上がったサーシャが、少年に訊ねた。

「東5区の道具屋裏の空き地。軍が10人くらいで通路をブロックしてる。コッタだけが逃げられたんだ」

「わかった、すぐ行くわ。すみませんが……」

サーシャはレギンとアスナとキリトの方に向き直ると、軽く頭を下げた。

「私は子供達を助けに行かなければなりません。お話はまた後ほど……」

「俺達も行くよ、先生!!」

赤毛の少年が叫ぶと、その後ろの子供達も口々に同意の声を上げた。少年はレギンの傍に駆け寄り、必死の形相で言った。

「なぁ、傷痕の兄ちゃん、その剣を貸してくれよ!それがありゃ、軍の連中もすぐに逃げ出すよ!」

「いけません!」

サーシャの叱責(しっせき)が飛ぶ。

「あなた達はここで待っていなさい!」

その時、今まで無言で成り行きを見ていた俺が椅子から立ち上がり、自分の腰に装備された剣を手で示しながら子供達を見た。

「この剣は俺以外には扱えない。必要パラメータも高いため、お前らじゃ装備するのは無理だ。……だから俺が行く」

珍しく誰かを助けに行く感じに言った途端、キリトとアスナは互いの眼を合わせて頷き、椅子から立ち上がってサーシャに向き直って口を開く。

「俺達にも手伝わせてください」

「少しでも人数が多いほうがいいはずです」

「……ありがとう、お気持ちに甘えさせていただきます」

サーシャは深く一礼すると、メガネをグッと押し上げ、言った。

「それじゃ、すみませんけど走ります!」





教会から飛び出したサーシャは、腰の短剣を揺らして一直線に走り始めた。俺とキリト、そしてユイ抱いたアスナもその後を追う。走りながらアスナがちらりと後ろを振り返ると、大勢の子供達が付いてくるのが見えたが、サーシャも追い返す気はないようだった。

木立の間を縫って東6区の市街地に入り、裏通りを抜けていく。最短距離をショートカットしているらしく、NPCショップの店先や民家の庭などを突っ切って進むうち、前方の細い路地を防ぐ一団が目に入った。最低でも10人はいるだろう。灰緑と黒鉄色で統一された装備は、間違いなく《軍》のものだ。

躊躇(ちゅうちょ)せず路地に駆け込んだサーシャが足を止めると、それに気づいた軍のプレイヤー達が振り向き、ニヤリと笑みを浮かべた。

「おっ、保母さんの登場
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