61部分:ターラの花その六
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もアルスターの市民の家の出身である。
「となれば考える事は一つ、降ろうと。だがレンスターの宿敵トラキアに誰が降ろうか。それならレンスター解放の為に来たシアルフィ軍の方がいいな」
イリオスの話の内容はここにいある指揮官の考えを完全に把握しているものだった。皆一言も発せられなかった。
「さて、どうする?ここで犬死するか解放軍に降り生き長らえるか、だな」
イリオスは指揮官達を見た。皆下を向き黙りこくっている。
「前置きが長かったが言おう。シアルフィ軍にはリンダ王女もおられる。例え投降してもそれはフリージ家への裏切りにはならない」
一同の顔が明るくなった。それを見てイリオスはニヤリ、と笑った。
「今から我等はターラを守る為、イシュトー殿下の願い通りリンダ王女を御護りする為、そして憎きトラキア軍と戦う為解放軍につくぞ!異存は無いな!」
異存は誰にも無かった。それどころか叫び声が木霊した。翌日の朝イリオスは解放軍へ赴きセリスと会見し投降の意を表わし片膝を着いた。セリスはすぐに彼を立たせ二万の兵共々解放軍の一員として迎え入れた。
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