暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第94話「目覚める“想い”」
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を意識してしまい、見当違いな事を口走る。

「ん?何の事だ?...っと、いたいた。」

 ぶつぶつ呟いている司を一端置いて、優輝は既に来ていた奏達に手を振る。
 それに返すように、来ていた三人...アリサ、すずか、奏も手を振り返した。

「そっちの方が早く着いてたのか。」

「今日は追いかけられなかったから...。」

「なるほど。」

 いつもなら大体王牙辺りに寄り付かれるが、今日はそれがなかったらしい。

「え、え?....どうして、三人が?」

「どうせなら皆で食べたいだろ?でも、だからと言って屋上にすれば、逆に人が集まりすぎる。司は人気がある上に久しぶりの登校だからな。それと、アリサとすずかが事件についての事を聞きたいから、こうして集まったって訳。」

「あ、そ、そうなんだ...。」

 想像していた展開と違う事に、やや落胆する司。
 そして、直後になんでそんな事を考えているのかと顔を赤くする。

「まぁ、昼休み中に全部話せる訳ではないから、後日の翠屋でのパーティーとかに持ち越しになるだろうけどな。」

「パーティー?」

「司が無事に帰ってきてくれた事を祝って...な。」

 事情を知らない人にとっては、ただ留学していたに過ぎないが、そうじゃない人にとって司は半年間行方不明だったのだ。
 その状態から無事に帰ってきた事に対して、事件の完結も合わせて祝う事になった。

「奏からはどれぐらい話したんだ?」

「大体の事件の流れぐらい...かしら?客観的な部分しか伝えてないけど...。」

「司さんが皆の記憶から消えて、最近になってからジュエルシードを集めて助けに行った...という事は説明されたよ。」

「司さんがどんな状況だったかとか、既に要所は教えてもらったわ。」

 どれぐらい教えてもらったかをアリサ達は優輝に伝える。

「じゃあ、どんな感じだったとか、そういう細かい所は教えてもらってないのか。」

「そう言う事になる...かな。」

 それぞれがどんな印象だったのか、それは教えてもらってないとすずかは言う。

「奏、前世については教えたのか?」

「...いえ、まだだけど...。」

「んー、司の事を知っていて、この事件を知るとなると、それについても教えるべきかな。」

「前世...?」

 “さすがに導王の事は話しはないけど。”と、念話で奏だけに言う。
 前々世がある事は話しても、それ以上は今は話す必要はないからな。

「司、話してもいいか?」

「え?あ...うん。大丈夫だよ。アリサちゃんとすずかちゃんなら。」

「よし。...じゃあ、突拍子もない話だけど、一通り黙って聞いてくれ。」

 司に話してもいいか聞いて
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