第3章:再会、繋がる絆
第94話「目覚める“想い”」
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する!」
「あ、それは気になる!」
「志導君に対する司ちゃんのあの反応...私たちも気になるな!」
しかし、司のあの反応に関しては、男子どころか女子も食いつく。
「...いや、僕にも何が原因か分からないんだけど。」
「私が思うに、あれは恋する乙女だよ!」
「ええっ!?じゃあ司ちゃんは志導君の事を...!」
女子が勝手に立てた予想を、目を見開いて驚きながら聞く男子。
...あ、やばい。これは...。
「優輝ぃ!!どういう...!」
キーンコーンカーンコーン
「ほ、ほら!SHRだ!座れ!なっ?」
さらにひと騒ぎ起きそうな所で、チャイムに救われる。
「(危なかった...。)」
休み時間は、どうやってやり過ごすか...。
ちなみに、司はギリギリで何とか戻ってきた。
「ひ、昼休みか...。」
時刻は昼になり、四時間目の授業が終わる。
...授業が安息の時間だったんだが...。
「(何とかあいつらの質問攻めに耐えたぞ...。)」
とりあえず、休み時間は誤魔化しに誤魔化した。
第一に誤解をされないように女子が言った事に対して弁解し、司のあの反応に関しては本当に僕は知らないという事で何とか納得させる事ができた。
なお、その時の司は、僕と同じ教室にいるのが恥ずかしいのか、廊下に出ていた。
「(...また騒がれるけど、これは奏達との約束だし、仕方ないか。)」
そして、ようやくゆっくりできるはずの昼休みだが...これがそうもいかなくなる。
何せ、司が学校に復帰した時のためのアリサ、すずか、奏との約束があるのだ。
「司。」
「ひゃっ!?な、何かな優輝君!?」
弁当を持ち、司に話しかける。
やはり緊張した面持ちで返事が来るが、今はとりあえず無視だ。
「ちょっと弁当を持って来てくれ。」
「え、えっ?」
弁当を持った司の手を引き、連れて行く。
後ろで女子がキャーキャー黄色い声を上げているけど...まぁ、腹を括るか。
...また、男子たちに質問攻めにされるんだろうなぁ...。
=out side=
「....よし。誰もついて来てないな。」
「(あわわ...ゆ、優輝君の手が....!)」
優輝が後ろを振り返り、誰もついてきていない事を確認する。
「ゆ、優輝君、なんで校舎裏なんかに...。」
そしてそのまま、屋上が人気な故、人気の少ない校舎裏に辿り着く。
「ま、まさか優輝君、こんな所で...。」
司は、アリシアに言われた事で必要以上に優輝
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