第3章:再会、繋がる絆
第94話「目覚める“想い”」
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=司side=
「.....ふぅ...。」
「お疲れ、司。」
事情聴取が終わり、一息ついている所にアリシアちゃんがやってくる。
「まだ体力は戻り切ってない?」
「まだ...かな?普通に暮らす分には戻ったんだけどね。」
優輝君達としばらく神社で暮らし、私の体力はだいぶ戻った。
日常生活ぐらいなら支障はないけど、戦闘とかはまだまだだ。
「それにしても、さすがだね。ほぼ容疑者な私なのに、事情聴取だけに済ませるなんて。」
「私も手伝ったからね。嘘はないけど、真実も一部は隠れてるって感じ?」
あの後、学校に行かなくてはならない人は全員家に帰り、残った人達で事件についての報告書などを纏めていたらしい。
アリシアちゃんも学校終わりとかに手伝ってたみたいだけど。
「...なんだか、騙しているみたいだね。」
「アンラ・マンユは“負の感情”がエネルギーとなっているんだから、そのまま伝えていざこざが起きるよりはマシだよ。」
いざこざが起き、“負の感情”がそこらかしこで発生してアンラ・マンユの復活が早まってしまってもいけないから、確かにそうなんだけど...。
「そういえば、優輝って学校はどうしてたの?」
「普通に行ってたけど...あれ?直接聞いてないの?」
中学校に行くようになったとはいえ、聞く機会はあったはず...。
「...勉強について行くのに精一杯で...。」
「あー....。」
私たちと違って、勉強しないといけないんだったね...。
この分だと、なのはちゃん達も四苦八苦してそうだ。
「まぁ、優輝君がいない間は椿ちゃんとか、リニスもいるからね。」
「そっか、それなら普通に行けたね。」
「家と神社を行き来してるからなんか申し訳なかったよ...。」
ちなみに、私の事に関してはしばらく海外に留学という事にしたらしい。
両親にも口裏を合わせてもらい、士郎さんのコネで何とかしたみたい。
「でもくーちゃんと仲良くなったんでしょ?いいなー...。」
「そんなに羨む事かな...?確かに久遠ちゃんは人見知りだけど...。」
那美さんに懐いている久遠ちゃんとも、神社で暮らしている間に仲良くなった。
前と今回(私は知らないけど)は事件に巻き込む形だったから、普通に交流するのは初めてだったけど、すぐに仲良くなれた。
「そういえば、八束神社に住んでいたけど、水道とかは大丈夫だったの?」
「えっと...一応、水と電気は通ってるし、大抵の事は優輝君達が何とかしてくれたよ。台所もあったし、布団とかは家から持ってくればよかったし。...あ、椿ちゃんた
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