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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【2話】どうして??
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っか・・そんなことがあったんだね・・・」
「もう時間ないよ恋愛」
一人は自分のことのように落ち込み、一人は同情さえしなかった。
「そうだね・・・でも私があなたの心を癒せるなら、私は何度でも手を差し伸べるよ」
「
私たち
(
・・・
)
だ」
「そうだね心!きっと今のあなたにピッタリな歌だと思います。では聞いてください・・・時の魔法」
携帯電話から流れるピアノの音は本物のピアノと違い、かなり聞き取りずらいものであった。
だが原曲のピアノ伴奏、冬馬かずさがひいたものには変わりはない。
だが印象はあの時とは全く違った。少し丸くなったそんな感じはした。
〈人は苦しみも微笑みも つないでゆける〉
彼女の言葉とともに、自分の中で霧が徐々に晴れていくような感覚だった。
〈きっと叶うよ 願いは目を閉じて 時の魔法を 叶えよう〉
今まで溜め込んできた音楽への思い、込み上げてくるものを抑えきれなくなりそうになる。
〈ゼロからonce again 〉
いつの間にか、俺の頬には目から何滴もの雫が零れ落ちていた。
〈ゼロからonce again〉
俺もここから始まるんだ・・・ゼロからもう一度やり直すんだ
人前で泣いているなんて恥ずかしい、みっともないと思われるかもしれないけど
今ならいいよな・・・。
俺はあふれ出る涙を一滴も拭き取ることはしなかった。
曲の終了と同時に俺は拭き取っていなかった涙を手で払い、その手で拍手をした。
「い、い曲でした。素敵な演奏でした。俺の要望を聞いてくれてありがとうございました。」
まだ涙ぐむのを止めることはできなかった。
「こちらこそ最後まで聴いてくださって、ありがとうございました。今をもちまして、深夜くん勧誘ライブを終わりたいと思います!では最後となりましたが、返事を聞かせてください。改めまして、深夜くん私たちのバンドに入ってくれませんか??」
「ぐすん、こちらこそよろしく、レイ、心」
震え交じりの声で二人に話した。
それから駅に向かう途中、俺たちはこれからについて話し合った。
「一回、各親たちに報告しなくちゃな・・」
「私の所は大丈夫だけど」
「俺は母親が東京だから、そっとまで行かないといけないな」
「御宿でライブとか・・」
心はぼそっとつぶやいた
「あのー」
「いいな。派手にやれば目立つし!」
「あそこ厳しいんじゃないの??」
「あのー!」
話に入ってこなかったもう一人の女の子がついに割って入ってきた
「盛り上げっているとこ申し訳ないんだけど、私まだ親に話せてないの・・・」
『ええええええええええ
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