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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【2話】どうして??
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うございました〜」

俺はタイミングを見計らいすかさず拍手をする。

「2人とも上手いな。レイはもちろんだけど、心も思っていた以上に」

「恋愛にギターを教えたのは私だからな。まあ師匠はとっくに超えられたが」

「そうかな・・・へへ//」

彼女は頬をつり上げ、嬉しそうにしているのが目に見えた。

「なるほど・・・他にも楽器はいくつか弾けるのか??」

「まあな家にあるのならある程度、一通り弄ったかな??」

「お前の家、スタジオとかありそうだな・・」

「よくわかったな。父さんが趣味で建てたんだよ」

「心の家はかなりのお金持ちなんだよ!凄いんだ〜家にテレビが何台もあってさぁ・・・」

レイは心の事を楽しそうに話す。

「私の話はもういいだろ!時間限られてるんだから次いくよ」

「はーい」

そんな彼女の冷たい態度に俺は苦笑いして、彼女たちの準備の様子を眺めた。




準備を一通り終えると、ヴォーカルはマイクを持つ。そして一呼吸を置く。

「それでは、短い時間でしたがお聴きになっていただいてありがとうございました。次が最後の曲です。深夜くんが私たちの演奏を聴いてくれてとりあえず嬉しいです。それであなたがバンドメンバーになるかどうかはわからないけど、これが私なりのあなたへの恩返しです。私を見つけてくれてありがとう。心は何か言うことある??」

「ない」

たははと彼女は笑う

「じゃあ、最後の曲は深夜くんのリクエストの曲・・・・時の魔法。」

時の魔法。作曲冬馬かずさによる爆発的に広まった一曲。当時ピアニストによるCDと思えないほどの売り上げを出したことで業界を震撼させた。
その後、さまざまな音楽番組でも数々取り上げられ、その熱はWHITE ALBUMに引けを取らないものだった。
だが俺はこの曲を聴くことを避けた続けた。
彼女のピアノに再び心が折られるのを恐れた。
失くしかけた音楽への気持ちを失いたくないから。
だけどそれは逃避でしかない音楽と向かい合うには乗り越えなくてはいけない、正々堂々と打ち勝たなくてはいけないあのイメージを。
冬馬かずさに劣るというイメージを壊さなくては前へ進めない。必ず音楽をやっていく上で足枷となる。

「始める前に一つ聞いていいかな?なんで時の魔法なの・・??しかもピアノ音源は原曲のままがいいって」

「なら、少し話そうか」

もう一人で抱え込む必要はない、だって俺はもう一人じゃないから。

それから話した、冬馬かずさの演奏を聴いたこと、ピアノからやめたこと、ピアノに戻ろうとしても頭が無意識に彼女のピアノと比較してしまうこと、それからレイの歌声で救われたこと。
なるべく、手短に必要最小限の情報で話した。

「そ
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