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WHITE ALBUM 2 another story ~もう一つのWHITE ALBUM~
【2話】どうして??
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心は再びため息をついた。

「そういえば深夜くんいつにすればいいかな??」

「そうだな・・・2週間までなら待つ。その次の日が俺のいちおう志望する会社のエントリー最終日だからな」

「わかった!!何演奏しようか悩むね心〜!!」

「私は別に・・・」

「あともう一つ条件があって・・・・」

そのあとさらに1時間雑談し続けた。







俺はその次の週の木曜日に来週の火曜日に弓場町の楽器屋のスタジオに集合することとなった。

俺は着くなり店員に椎名恋愛の名前で登録されたスタジオを案内してもらい、分厚い二重のドアを開けた。

すると、準備万端の様子で俺は待っていた2人がいた。俺が入って来て椅子に座ると恋愛こと歌手レイがマイクを持っていつものように話しだした。


「今日は私たちのライブに来てくれてありがとうございました。あなただけのレイとココロのツーピースバンド30分だけですがお付き合いくださいね♪」

なぜこのような提案をしたのか。それは最後にもう一度確かめたかった。
彼女が今度は俺をあの影から助けてくれるのではないかと。
そして、もう一度自分の音楽と向き合うために必要だった。
本当に進んでいいのかと。後戻りはできない道を。

「では聞いてください。sound of destiny」

俺が拍手をすると同時に歌が始まった。

〈愛という 形ないもの とらわれている
心臓が止まるような恋が あること知ってる〉

出だしは完璧であった。二人とも息もぴったりでテンポもずれることはなかった。
特に意外だったのが、心のベースが上手かったことであった。明らか二週間で仕上げたというレベルではなく、ミスの1つもしない正確さがあった。きっと彼女も音楽を今までやってきたのだろう。
俺は精練された演奏に瞬きをすることなく、視覚、聴覚にすべての神経を注ぎ込んで演奏を聞いた。


〈星の奏でるメロディーに乗せて、歌いながら
行こう、いつまでも〉

あっという間に一曲目も終わりを迎えようとしていた。そう思っているうちにシンセサイザーの打ち込みも最後の音を打ち出し、残るのは・・・・。

恋愛はマイクから手を離し、その手はギターへと伸ばしていた。

sound of destinyの醍醐味とも言える最後のギターソロによる短音早弾き。

彼女はその最初の一音に手をつけた。歪んだ最初の一音から繰り出される単音の早弾き。白く細い指から伝わる音、高速で弦と弦を跨いでいく。いつもはアコースティックギターのせいもあって、かっこよく見える彼女の弾きに俺は釘付けだった。
そして、彼女も俺の期待に応えるようにミスをすることなく最後の一音まで弾いてみせた。


「ありがと
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