陽だまりのダークナイト
カーミラ側×暇人なアザゼル
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「しかしこんなとこに居るのか?今回の相手は」
「何言ってるんだか。美猴の故国であり、アザゼル経由で知った人物は渓谷に身を置いてるんだからな」
「だが美猴でさえ会った事ないのだろ?初代に話を聞いたぐらいだと言ってたし、実際会った事も見た事もない人物だからな」
主やヴァーリの言う通り、私達は対バアル&グレモリー戦のゲーム前に端末へ送られた情報を元に初代孫悟空と連絡を取った。問答をし合って今回紹介を受けたが、今回創造神黒鐵が付近に居ると悟られたくないので力を封印した我が主。一々平伏されては面倒らしいが、ゲーム前にゼウスとポセイドンと会った時には神格剥奪されそうな勢いだったらしい。
「もうすぐ着くが気分はどうだ?ドライグにアルビオン」
『この霧から感じ取れる気の流れが不快だが、気分的には問題無いぜ相棒』
『私もだが無意識に出ている心労を今回取るのが目的だと聞いたが』
「例え一誠がカウンセラーの資格を持ってたとしても、それは人間限定とされてしまうから来てるんだ。ドラゴン専門とは言わんが、それに近いカウンセラーから学ぶのが今回の任務さ」
声の主は一誠とヴァーリに宿る天龍、赤龍帝ドライグと白龍皇アルビオンで独り言のように話してる事が多い。たまに私達にも聞こえるようにしてるが、ここで我が主が見えぬ濃霧の先に視線を送る。
カウンセラーとして様々な事をしてきたが、一度ドライグとアルビオンのカウンセリングを受けた方が良いとの考えだ。二天龍が現役だった頃、この世界に存在する天界と冥界に多大な恨みを買った。
大暴れを許されたのは唯一ドラゴンの中でも屈指の実力を持ち、他の超常なる存在を寄せ付けなかった。
「そういや三大勢力戦争前に一度会ってたのにゃ?」
「まあな。確かコイツらが現役で三大勢力に滅ぼされて神器に魂を封印前に」
「伝説として語られてるのが二天龍の恥、内容に関しては知ってるが俺っちらが知った時は爆笑したよな」
「まさかアレが原因で自然と心労が出てるのは気付かなかった。ま、アザゼル経由で初代から紹介を受けたカウンセラーはこの霧の先に居る事は確かだ」
本来だと現所有者である赤龍帝が原因でドラゴンの失語症となり、天龍の心は均衡を失ってたと聞かされたが我が主とヴァーリにはそんな事はない。美猴の仙術や黒歌による道標を濃霧に放っても照らせない事に変わりない。現にドライグとアルビオンの症状は、無意識に出てる心労を取り除く事。早く診てもらった方が良いと思ったら、前方から何者かの気配を感じ取れた。
「ヴァーリチーム、感じたか?」
「感じた。何者かの気配を・・・・仙人か」
「・・・・視線を一点に集中させると分かります」
「白音の言う通りにゃ。濃霧を払いながらこっちに来る者を」
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