陽だまりのダークナイト
カーミラ側×暇人なアザゼル
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本来の私なら猫又の評価は微妙であり、段階的組織構造は私の強い本能により決められている。が、我が主によって仲間となった事により段階的組織構造を無視する感じ。
「まあそうよね。この霧は仙人が張っている代物だし、余計な術をするとソッコーでどこかの仙人が来そうだにゃ」
「全部言われたが今は一誠の言う通りにしとけって。護衛としてフェンリル親子連れて来たのだからな」
「俺としては今回極秘で来たようなもんだし、一々仙人に知られたくない事情だ。美猴もだがフェンリル達には同意する」
古代中国の鎧を見に着けた孫悟空の血を受け継ぐ妖怪、一見人間にしか見えないが俗世の文化に感化されている美猴。猫又と同様に下の下となるが、主同様に仲間意識が高くなってるから何も問題なく生活している。触れられても嫌悪を抱く事もないし、スコルとハティも主の周辺にいるからか何時もよりテンション高い。
「この風景を見ながらの散歩もいいのではないですかね」
「そうだな。だが山奥にスーツ姿のお前を見ると場違いにも程があるぞ」
「ですが我が主もとてもラフな格好をしてますよね」
「中国の山奥と聞いたが、まさかこんなに濃霧と山中だとは思わなかっただけだ」
紳士的な格好をしているのはアーサー・ペンドラゴン。英雄アーサー王の子孫であり、聖王剣コールブランドの持ち主だが今では量産型聖剣エクスカリバーも持つ二刀流使いとされてる。隙も一切感じないが、この男が興味を抱く事は我が主と仲間になってから色々と興味を持ち始めたと聞いた。冷静に対処する主と同じタイプだが、残念な事に我が主もちょっとした戦闘狂になってしまった。
「流石の濃霧だと電波は圏外ですね」
「余り端末を使わないで己の勘を使って進むのも悪くない。が、迷って遭難とかしたらシャレにならんな」
「一応衛星からの情報を辿っていたのですが、流石に遭難はしないかと思います」
そして主と次に私達と護衛する事が多いルフェイ、主に魔術を使う所謂魔法使いと分類される。とんがり帽子にマントと言う格好のはずが、主同様ラフな格好で端末を見ていた。アーサーの妹であり、どちらも面影あるがやはり兄妹だからだろう。神に仕える魔法使いなのか、私も神に仕える番犬と二つ名が付いた事も。ルフェイ同様に料理好きなので、私達用の料理をしてくれる有難い存在。
『母様、何か考え事ですか?』
『何、久々に我が主達を考えていた。段階的組織構造を本能に持つはずが、我らは黒神眷属全員を盟友と位置付けしている』
『確かにそうだね。僕も思うし主やルフェイの守護を命じられてるけど、猿と猫も本来だと下の下だもん』
『だがこの渓谷の空気は不穏であり、我らもそうだが主達も感覚を鈍らせている』
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