陽だまりのダークナイト
カーミラ側×暇人なアザゼル
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に見える。流石は伝説に記されただけの妖怪である。
「??太子の現れると言う山を探してるが、知ってるのなら教えてもらいたい」
「本当に居るか分からない奴だが、一度は会ってみたいもんだ」
??太子、黒神眷属で本当に居る存在なのか調査する為に派遣されたのがヴァーリチーム。強者の一角とされていて、中国の四大怪奇小説である『西遊記』と『封神演義』に記された神仏。神の武具を多く身に着けて、あらゆる闘争を制していく戦闘の雄。単純な戦闘力では初代孫悟空と同格、それ以上と称される猛者だが今居る国の何処かの山奥に須弥山から降りて来てると。
「カカカ」
「シシシ」
「不気味な笑いであるが、その様子だと知ってる口のようだ。コイツらと一戦しても良いか?三蔵」
「ええ構いませんよ。孫悟空の力を久し振りに見学できるのなら、まあ出来たらの話ですが」
二体の妖怪は顔を見合わせて不敵に笑うだけで、知ってる口だと理解した我が主。そして一応確認を取ると許可が出たので、手始めに美猴と黒歌が前に出るようだ。確か初代孫悟空が悪さする度に頭を緊箍児で締め上げていた高僧と思えない程に見えた。仏となった事で僧侶時代よりも柔軟な性質になったのか?
「美猴に黒歌、三蔵もこう言ってるし力を見せつける時かもな」
「だがこの霧の中じゃ、仙術や妖術に技も練れないはず」
「こう言う時の為を思って肉弾戦を主に鍛錬メニューに加えたから大丈夫にゃ。猫パンチしちゃうから」
「黒歌姉様、ご武運を」
と妹の方は心配してないで、この戦いがどうなるか見ていた。四大怪奇小説にも記された妖怪相手としても美猴と黒歌は戦闘を楽しみにしてる様子であり、金角銀角を見るが嫌らしい笑みを浮かべている。二体の妖怪が美猴と黒歌に指を差す。すると名を確認するかのようにし、無警戒となってしまい銀角が腰に携えていた瓢箪を取り出した。
「あ、こりゃマズイ事となった!」
「うにゃーん!もしかして噂の瓢箪!?」
瓢箪の飲み口から異様な渦が巻き起こり、二人を勢いよく吸い込みだす。隙を見せていたのか、為す術もなく瓢箪の中に吸い込まれていくと思ったら一瞬にして我が主に助けられた二人。金角大王銀角大王は伝記通りならば、太上老君より五つの宝具を持ち出して扱う妖怪。
琥珀浄瓶・七星剣・芭蕉扇・幌金縄と呼びかけた相手が返事すると中に吸い込んで溶かしてしまう瓢箪の紅葫蘆だったか。
「アレが有名な瓢箪の紅葫蘆か。やはり持っていたようだが、二人共隙有り過ぎ。瓢箪に吸い込まれたのは代わり身の術によってダミーを吸い込まれた」
「ごめんにゃ一誠」
「悪い
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