陽だまりのダークナイト
カーミラ側×暇人なアザゼル
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粉末は水に溶かしてから神器の発生部位、つまり手甲と背中に塗って下さい。一誠さんは直接神器に流し込むタイプとヴァーリさんには塗るタイプと分けときました。今後ここに来ても構いませんが、一誠さんが改良したと言う薬品を使っても構いません」
「液体タイプと塗り薬タイプに分けたのも良い知識だが、焦げ茶色の葉は煎じて飲めばいいのか?」
「はい。それで心労や精神疲労を回復する効果を持ちます。煎じて飲むタイプは、一誠さんとヴァーリさんが直接飲む事ですが現世に召喚された天龍が飲む事も同じ効果が出ますよ」
「今回はとても有意義な時間だったが、今度また来る時に毎度この濃霧では決まった時間に来られるか分からんぞ」
「ここは通常空間と妖怪仙人が住む隠れ里の狭間なので、ここら一帯に漂う霧は未成熟で邪な心を持つ妖怪仙人が人間世界に悪さをしに行かないように特殊な術法で発生させてます。力の弱い者らが霧に触れるだけで心身に影響を与えますが、一誠さん達が濃霧の中で活動出来たと言う事は相当な実力者と言う証拠になります。あとで他の仙人に感知されない道を教えます」
玄奘三蔵から言われた通り、ここは力の弱い妖怪や術者が霧に触れればどうなるか分かっていた事。ここへ一瞬にて来れるように、座標固定させる機器を使って今後は行きやすくした我が主。
力も上手く働かないのも納得したが、濃霧の向こうに妖怪仙人の世界があるとは・・・・山奥にそのような世界があると聞かされてたが事実とは。良い情報を聞いた事によって、今後ここに来るには力を封印して来る手筈も必要なさそうだ。
「美猴、ここは故国なのだから訳有情報を知っとく義務があるのではないのか?」
「妖怪仙人の隠れ家ってのは、この国にはいくつもあると聞いているしー。それに俺っちらの故郷はこんなに霧など無い、ウチの里にいる奴ら全員平和ボケしてる程だ。目立つ奴は俺っちしか居なかった訳だから、この辺りに居る妖怪仙人は凶暴なのだろうよ」
「貴方は初代にそっくりですね。先程からずっとそう思ってましたが、特に笑った時の顔がそっくりですよ」
「マジか法師様!でもま、そっくりと言われる程だが、強さ的には今の俺っちらの方が強いに決まっている」
誉れだと思う話に素直になってたが、強さだと初代と美猴を比べてもどうなのだろう。有難く感動してたが、猫又姉妹の耳が鋭く立つ。私達も視線を入り口方向へ向けた事により、我が主達も気配を感じた事で徐々に近付いて来る。何者かは分からんが怪しい気配二つ、コンディションイエローとなり警戒態勢を敷いた。扉前に立つ二つの気配は大声で静寂を打ち破る。
「「たのもーっ!」」
「気配的に二人だが、道場破りにでも来たのか?」
「さて。それはどうでしょうか・・・・とりあえず外に出てみましょう」
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