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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
6部分:峡谷の戦いその二
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で来るでしょう」
「敵は一万五千、こちらは騎兵隊を入れても三千、つらい戦いになるね」
「いえ、この戦い勝てます」
「えっ!?」
 オイフェは峡谷の入口を指差した。
「セリス様はここで防衛線を敷いて下さい。ここならば敵は数を頼めません」
 次にオイフェは峡谷の北側を指差した。
「私は騎兵隊を率いて迂回し敵の側面を衝きます。敵は我々が帰って来た事を知りません。その我々が奇襲を仕掛ければ敵は大混乱に陥るでしょう」
「成程」
「そこでセリス様は攻勢に転じて下さい。そうすれば我が軍は必ずや勝利を収めます」
「そうか・・・じゃあそれで行こう」
「御意。では今日はもうお休み下さい。明日は戦ですぞ」
「解った・・・・・・オイフェ」
「はい」
 セリスは一礼して下がろうとするオイフェを呼び止めた。
「勝とう。そしてイザークの民を、いや帝国に苦しめられている民を救うんだ」
「は・・・はい!」
 オイフェは思わず敬礼した。左の拳を右肩につけるシアルフィ式の敬礼である。
「じゃあお休み。ゆっくり休もう」
 立ち去るセリスの後姿を見てオイフェはかっての主君と今の主君に思いをやった。
(シグルド様・・・・・・セリス様は今羽ばたきました。貴方様の様に)
 夕闇が落ちて来た。オイフェもその場を後にした。
 オイフェの予想通り翌日イザーク軍は全軍をもって峡谷を通った。それに対し解放軍は峡谷の出口で防衛線を張っていた。

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