ガンダムW
1632話
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人当たりがいいデュオは、誰とでも仲良くなれるのだから。
……原作では、あの無愛想なヒイロとも仲良くやっているのだから、そのコミュ能力は脅威と言ってもいいだろう。
だが、そんなデュオに比べると、五飛の人当たりの悪さはヒイロ並み……下手をしたらそれ以上に悪い。
特に原作では正義に暴走し……最終的にはバートン財団に所属する有様なのだから。
もっとも、この歴史ではそんな事にはならないようにと考えてはいるが。
ともあれ、そんな五飛が何か用事があるというのが、ちょっと信じられなかった。
「五飛に用事……ねぇ。もしかして、五飛の知り合いでもいたのか?」
地球にいる連合軍ならともかく、連合宇宙軍ともなればコロニーの出身者がいてもおかしくはない。
コロニーに圧政をしていた連合軍だが、その全てを地球の出身者だけで賄うというのは、色々と無理がある。
また、五飛の出身コロニーはかなり古いコロニーだった筈。
そうなれば、当然そのコロニー出身者が多くなるのは当然だった。
「さぁ? ま、五飛だって男だし、色々とあるんじゃないの? もしかしたら、美人な軍人にハニートラップを仕掛けられているのかも?」
「おいおい、それはちょっと洒落にならないぞ」
冗談っぽく告げるデュオだったが、五飛のようなガンダムのパイロットをハニートラップで自分達の味方にと考える者は多い。
デュオを始めとして、ガンダムのパイロットは多少の差異があっても皆が10代半ば……女に興味のある思春期真っ盛りの時期だ。
それだけに、ハニートラップは下手な買収よりも効果的……と考えてもおかしくはない。
「心配いらないだろ。五飛がどれだけ生真面目……いや、糞真面目なのかは、アクセルも分かってるだろ?」
小さく肩を竦めるデュオ。
「それは分かってるけど、男と女だと万が一ってのがあるだろ。恋愛ってのは何が起こっても分かるものじゃないんだからな」
「……アクセルが言うと説得力あるわね」
俺とデュオの話を聞いていた綾子が、小さな笑みと共にそう告げた。
俺と恋愛関係になっているだけあって、その言葉にはかなりの重みがある。
「はいはい。全く、1人者は辛いね」
「デュオもそのうち恋人が出来ると思うぞ」
具体的には、前髪が長くて思い込みが激しい恋人が。
悲しい程に一途なその恋人は……さて、どこにいるのやら。
原作だとOZに志願していたが、この歴史ではOZはそこまでの影響力を持っていない。
いや、本拠地のある地球ならまだ相応の影響力はあるのだが、バルジを失った宇宙ででは影響力が極めて小さくなっている。
そう言えば、ビルゴとかを作るにも宇宙の資源や労働力を使ってたんだよな。
だとすれば、宇宙における本拠地が消えてしまい
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