暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1632話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のよ』
『いやいや、それはないだろ。……凛、ありがとな』
『何よ? 別に私は何もしてないわよ?』
『ふふっ、そういう事にしておくよ』

 通信に割り込んできた凛とのやり取りを終えた綾子は、見て分かる程に動きが良くなった。
 勿論すぐにMSでの戦闘を……ましてやMDとの戦闘を行える程ではないにしろ、間違いなく先程までよりは大分動きがいい。
 どうやら緊張していたらしいな。
 それを、さっきの凛の言葉で解され……ある程度の実力を発揮出来るようになった訳だ。

「いい調子だな。さっきよりは大分いいぞ」
『ふふん。そうだろう? これがあたしの実力だからね』

 綾子の方も、俺の言葉にそう返すだけの余裕は出来たらしい。
 多少ぎこちないながらも、純白のトーラスが宇宙空間を飛び回る。
 そして一度ある程度動けるようになれば、半サーヴァントの身体能力を持っている綾子にとって、見る間に宇宙へと慣れていく。
 この辺り、多分半サーヴァントってだけじゃなくて、元々の綾子の素質とかもあるんだろうな。

「よし、大分慣れてきたな。じゃあ、少し模擬戦やってみるか」
『うえ!? 本気か、アクセル!?』

 まさかこの時点で模擬戦をする事になるとは思わなかったのか、綾子から驚愕の声が返ってきた。
 映像モニタでは、パイロットスーツに身を包んだ綾子が、その声同様の驚愕の表情を俺に向けている。
 だが、俺がそれに返すのは、当然というべき頷きのみ。

「そうだ。知っての通り、今は色々と時間がないからな。少しでも早く綾子を戦力として使えるようにしないといけない。……綾子も、嫌だろう? 自分がシャドウミラーの中で足を引っ張るのは」

 その言葉が切っ掛けになったのだろう。綾子はその目に負けん気の強い反発心も露わに口を開く。

『いいさ、やってやろうじゃないか』

 計算通り……って程に計算通りな訳じゃないんだけどな。
 実際、綾子は基本的に負けず嫌いだ。
 そんな綾子が足を引っ張るのかと言われれば……それは、当然大人しく引き下がる訳がない。
 こうして自分から模擬戦を引き受け、少しでも自分の能力を上げようと考えるのは、当然だった。

「ビームの威力は最小限にな。マシンキャノンは……まぁ、使う事もないだろうけど、一応ペイント弾に変えて貰ってある」

 その言葉に手加減されていると少しだけ不満そうな綾子だったが、そもそも今回の模擬戦は、あくまでも綾子に宇宙での戦闘を体験して貰う為の模擬戦だ。
 どうしたって、こっちが手加減する必要があるのは間違いなかった。

『分かったよ。じゃあ、それで』

 こうして、俺達の模擬戦が始まるが……まぁ、その結果がどうなったのかは、考えるまでもない。
 元々MSの性能差がある以上、ど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ