ガンダムW
1631話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「へぇ……連合軍の基地としての機能に特化したコロニーだって話だったから、もっと軍隊染みたものだとばかり思ってたけど……こうして見てみると、普通の基地と変わらないんだな」
コロニー……D-120の中を車で進みながら、窓の外を見ながらデュオが呟く。
もっとも、声には出さずともそれはシャドウミラーの全員が感じていたのだろう。
少し興味深い様子で窓の外……軍事コロニーとは思えない、普通の街並みを見る。
「ふふっ、それは当然ですよ。このコロニーは軍事基地としての機能に特化しているのは事実ですが、軍人だけがいる訳ではなく、その家族達も多く住んでいます。そのような人達が快適に暮らせるようにする為には、学校や商店街、その他諸々必要になるのですから」
もっとも、軍事基地なので色々と他のコロニーよりも特殊なところがあるのは間違いないですが、と告げるシルビア。
嬉しそうな笑みを浮かべているのは、やはりシャトルに乗っている間はどこか心細かったからか。
ともあれ、そんな風に話している間に車はどんどん進んでいく。
そして街並みを抜ければ……そこにはこの基地施設が並んでいた。
この辺り、普通のコロニーとは違うんだろう。
残念ながら、俺はこのW世界のコロニーについては直接見た事はないけど。
前に宇宙に来た時は、そのまま真っ直ぐバルジに向かったし。
車が一端止まり、ゲートで手続きをし……そして基地の中に入っていく。
そして基地の中でも中央にある施設の前で止まると、俺達……俺と凛、シルビアの3人は降りて、それ以外の面々はMSと一緒に格納庫へと向かう。
サリィと綾子がいるし、五飛とデュオもいる。
こっちに何か思うところがあるような奴がいても、MSに妙な仕掛けを施したりは出来ないだろう。
連合宇宙軍の本拠地である以上、当然ここにもOZや……バートン財団の手の者、もしくは情報を流している者はいる筈だ。
そう考えれば、警戒をしてしすぎることはない。
何しろ、ここは宇宙なのだ。
俺ならともかく、他の面々では宇宙でMSが故障したりすれば、それは命の危機に直結してしまう。
「こちらです。セプテム将軍がお待ちしています」
シルビアを見て、次に俺の方を見て、施設の前にいた軍人が敬礼する。
俺達を待っていたのだろうその軍人の案内に従って、施設の中を進んでいく。
「へぇ。結構優秀な人が多いわね」
通路を歩いている軍人を見て、凛が呟く。
「見ただけで分かるんですか?」
「ええ。歩き方一つとっても、きちんとしている軍人とそうじゃない軍人というのは違いが現れるのよ。勿論中には、例外の人もいるけど」
シルビアの言葉に、凛が笑みを浮かべそう答える。……何故例外というところで俺の方を見たのかは
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ