ガンダムW
1631話
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って話だったが……それはちょっと難しいかと」
俺の代わりに声を発したのは、交渉担当としてこの場にいた凛。
セプテムも、当然凛の事は知っている。……というか、普通に何度も会ってるしな。
それ以前に俺達が連合軍に接触した時、生身の戦いでその実力を見せつけもしているし。
だからこそ、セプテムは凛に自分の意見を遮られても、怒るようなことはない。
「それは、何故だ?」
「知っての通り、シャドウミラーは今まで地球で活動してきました。つまり、宇宙での戦闘には殆ど慣れていません。今の状況でMDとの戦いになれば、不覚を取る可能性というのは少なからずあります」
「あー……うん、そうだな。その可能性はあるか」
五飛とデュオは元々宇宙育ちで、ガンダムを宇宙で動かすのにも慣れている。
俺も今まで幾つもの宇宙の戦場を渡り歩いてきたので、問題はない。まぁ、俺の場合はトールギスを宇宙で使った事はないから、最初は少し手間取るかもしれないが……それでも、すぐに慣れる事が出来る。
だが、最大の問題は綾子だ。
元々MSに乗ったのは数ヶ月前といったところであり、その経験も全ては地球上でのものだ。
更にはFate世界の出身者であり、宇宙に来たのもこれが初めて。
そうなると、宇宙でのMS戦に慣れるにはそれなりに時間が掛かる。
一応シミュレータで宇宙での戦闘をやってはいる筈だが……シミュレータはあくまでもシミュレータであり、実戦ではない。
そう考えれば、凛の言葉には一理あった。
「むぅ。だが……こちらもあまり時間を掛けられんのは事実だ。ここで下手に時間を掛ければ、バートン財団が次々に攻勢に出てくる可能性がある。また、地球で行われたように、OZと手を組まれても厄介だ」
若干不満そうなセプテムだったが……それを止めたのは、意外な事にギンター。
「父上、その辺りにした方がいいかと。シャドウミラーは確かに当てに出来る戦力かもしれませんが、万能という訳ではありません。万全の実力を発揮して貰うには、相応の準備も必要かと」
「ギンター……」
セプテムの表情に驚きが浮かぶ。
恐らく、今まではギンターが父親の言葉にここまではっきりと反対の言葉を口にする事はなかったのだろう。
それを行ったのが、今の宇宙での連合軍の状況からなのか、それとも……
俺達と一緒にいるシルビアに視線を向ける。
シルビアの前だからこそ、なのか。
シルビアとギンターだと、大人と子供程……とまではいかないが、結構年齢が離れていると思うんだが。
まぁ、人を好きになるのに年齢は関係ないか。
その理由の有無はともあれ、ギンターの様子はこっちにとって幸いだった。
この機会を逃さないように、再び凛が口を開く。
「宇宙での連合軍の事情は
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