第3章 リーザス陥落
第94話 魔人ノスの主
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粗方作戦会議は終わった。
確かに残すはリーザスただ1つとなったのだが、護りに徹した時のリーザスは、まさに要塞だ。ヘルマン側がリーザスの深部にまで侵攻する事が出来たのは全て魔人の能力だという事は判っている。正攻法でリーザスに侵入する為には作戦をたて、そして何より慎重に行く事に越したことはない。人質となっているであろうリーザスの人間の事を考えてみれば尚更だ。リアやマリスも間違いなく その中にいるだろう。それは かなみにとっての最終目的でもあった。
だが 色々と策を張り巡らせても 侵入までは立てれても最深部まで行くとなると、一番は出たとこ勝負、と言う事が一番だった。大雑把な言い方だが、ヘルマンの主力部隊の殆どが壊滅状態。後の脅威は魔人のみ。……ヘルマン側と魔人側には信頼関係等なくただの利害が一致しただけだという事は、判っている。……トーマの話も聞けたから更に信憑性が増したから。
魔人の力が未知数である以上 こちら側でどれだけ考えても 答えは纏まらないのが実情だった。
と言う訳で ここは明日に備えて十分な休養を……と言う話で締めたのだが、とりあえず 英気を養うという名目で、まだ元気のあるメンバーが酒場へと集合していた。
色んな意味でレベルが高い者だからこそ、まだまだ参加できる様子だ。
「おい シィル。腹が減った。ここの酒場で何か作って来い」
「あ はい。ランス様」
そこには当然ながらランスもいる。
以前のサウスの市民たちの沢山がユーリユーリと言っていたので、ランスの機嫌は良いとは言えない様子。だが、漸くここまで リーザスの入り口にまで来られた事。流石のランスも達成感でもあるのだろうか、何やら先を見据えているかの様な、遠い目をしていた。
「ぐへへ……、うむうむ。良い色ではないか。中々目の保養になるな!」
と、思ったらなんでもない。いつも通りのランス。ウエイトレスのスカートの中が見えたらしい。それに集中していた様だ。
「……はぁ、何やってるの。ランス」
「がははは。おお、パンチラと言えば、マリアも前にあったよなあ? ミリ」
「あん? ……あー、あん時か 懐かしいねぇマリア。またすっか? オレは何時でもバッチ来いだぜ」
「っっ!!」
以前の記憶が沸々と頭の中に蘇ってくるマリア。
そう……カスタムの四魔女の事件の時に、マリアの身に降りかかった不幸の数々。
パンチラだけならまだ可愛いもので 更に倍増しで受け続ける辱めは……。
「わーーーー!! 語らないでーー!! 思い出させないでーーー!!」
マリアは、懸命に叫んで思い出すのも、出させるのも止めさせようとするのだが。
「へぇ〜、な〜んか気になるかな〜? 私も」
「ろろ、ロゼ!? 止めてぇーー! ア
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