41話 ア・バオア・クーの戦い@ 3.13
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。人の行為に意思がなくなる」
シロッコが唸っていた。フロンタルは「なるほど」と頷いていた。そして自身のことも尋ねた。
「して、私はどうかな?」
「フロンタル。貴方はこのメシアと対極だ。人の怨念の集合体、その可能性は神の領域にあるかもしれない」
「買いかぶりすぎではないかな?」
シロッコは首を振る。
「私は見る目がある方だ。だから今日まで生き残ってきた。貴方の力とその望みをこの場で削りにきた」
フロンタルは首を傾げた。
「何故?貴方がこの私とやろうとでも?」
その回答はララアからもたらされた。
「フフ・・・私がフロンタルと戦うのね」
「というより、戦わざる得ないだろう」
シロッコはララアの言葉に重ねた。フロンタルも得心したような表情をしていた。
「やり方は違えど、目の前のガンダムもどきを倒せば私の願いが成就されるか」
ララアはフロンタルのジオングを目の前にして、ゆったりと緑白いオーラを出し始めた。
「世界の均衡の為に迎え撃つ必要に迫られた訳ですね」
2人の意見にシロッコは笑みを浮かべていた。
「そういうことだ。化け物同士で潰しあってもらう。私という一個人が仕掛けた人為的な戦いだ。互いに存分にやってくれたまえ」
シロッコのジ・Oが後ろを振り向きその場を去ろうとしたとき、ララアが一つ尋ねた。
「シロッコ、貴方はいつこの絵を描いていたの?」
シロッコは再度笑い、答えた。
「それこそ買いかぶりですね。状況を知れば、こんなひらめきは最近でも生まれます」
ララアはそれを聞いて、シロッコへこう答えた。
「分かりました。貴方は人でした」
シロッコはララアの言葉を聞いて、ア・バオア・クーへ戻っていった。
* ア・バオア・クー宙域
カミーユがアムロを抜いては突出して前に出ていた。カミーユの早業は神懸かっていた。
再三のアムロからの連携要請もカミーユは断っていた。
「軍属の戦いではないんですから、アムロ中佐。オレはシロッコに会う必要があるんです」
カミーユがそう言うとZが更に宙域の奥へと進んでいった。最早アムロの声も届かない。
「仕方ない。オレたちの編隊だけでア・バオア・クーにとりつくぞ」
「了解!」
アムロのνガンダムとジェガンらはシロッコ軍のマラサイらを蹴散らしてア・バオア・クーへ肉薄しようとしていた。
カミーユが思うがままZを走らせているとまるで運命の如く、目的の人物に会うことができた。
「シロッコ!」
「む!カミーユ君か」
Zはモビルスーツ形態に戻っていた。目の前にジ・Oが居る。
「シロッコ将軍。あなたの真意を知りたいんです。貴方はそれほど悪いひとではな
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