41話 ア・バオア・クーの戦い@ 3.13
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ちをしていた。
「シャアめ。補給に来た以前に艦隊に指示していやがった」
カイもため息をつく。
「そうみたいだな」
アムロは急ぎ発艦許可をハヤトに求めた。
「ハヤト、オレの戦隊も急ぎサポートに入る。先手はいいが、あれではシロッコ本隊に潰される」
ハヤトはもちろん許可を出した。しかし、アムロの戦隊だけではなかった。
「アムロ、先行してくれ。しかしこの本隊も共に動く。総力で目標を仕留める」
アムロはハヤトの覚悟に微笑を浮かべた。
「了解だ。カミーユ、先に行くぞ。アムロ、ガンダム出る!」
隣り合って傍にいたカミーユのZをアムロは一目して発艦した。カミーユはアムロらの話には参加せず、別の想いに馳せていた。
「(シロッコの背後に躊躇いの、悩みのもやが見えた。アレの正体を探る必要がある)」
カミーユに発艦を求めるオペレーターの声が聞こえ、カミーユは我に返った。
「すまない。呆けていた。カミーユ、Zガンダム出ます!」
カミーユはカタパルトで射出されてから即座ウェイブライダーへ変形した。カミーユが周囲を見渡すと無数のゲタ(ベースジャバー)が浮いていた。発艦したジェガンらは即座にそれに乗り、先行するアムロのνガンダムを追尾していった。
カミーユはエンジンを上げて、アムロに追いつく。
「(この戦いの正体を暴かないと、何かが良くない気がする)」
そう曖昧な想いを抱いたまま、カミーユは戦闘に身を投じていった。
* ア・バオア・クーの後方宙域
そこには3機の機体が浮いていた。1機はジ・O、もう1機はユニコーン、そして巨体を浮かべるジオング。
ジ・Oに搭乗しているシロッコは神妙な面持ちだった。ユニコーンのメシアことララアは平然としており、ジオングのフロンタルは含み笑いをしていた。
「さてと・・・世界を握る者たちがここに一同会した訳だが・・・」
シロッコが先に話し出す。フロンタルがその後話し出した。
「これは計算外だった。と言えども常に計算など役立たないものだが」
そしてララアも話す。
「ええ、あなたたちにとってみればそうでしょう。人の身である者、造られた者は世界の合理性を持って存在している価値あるものです」
フロンタルがララアに尋ねた。
「あなたは?」
「私は世界にとってマイナスであり、プラスであります。世界の均衡はゼロでなければ世界が壊れます。私の存在がなくなる時、それは世界が安定したときです」
シロッコは黙っていた。フロンタルはララアの神格的発言にケチをつけてみた。
「例えば、私があなたをここで消そうとしましょう。何が起きます?」
「・・・世界が壊れましょう。マイナスがその存在のまま消えてしまって
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