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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−Generation neXt−
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》で回収していたらしく、再び十代の隣に《E・HERO フレイム・ウィングマン》が融合召喚された。巨大な火炎放射装置となっている腕をこちらに向けると、デュエルに終わりを告げる一撃が放たれる。

「フレイム・ウィングマンでダイレクトアタック! フレイム・シュート!」

「くっそぉぉぉ!」

遊矢LP2100→0

「ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!」

 悔しさがありありと込められた叫びは、フレイム・ウィングマンの一撃にかき消され、十代に聞こえることはなかったらしい。十代に助け起こされながら立ち上がると、どちらからともなく握手をしていた。

「……次は負けないからな」

「楽しみにしてるぜ」

 そこから確か、十代はどこかに去っていき――



「遊矢!」

「おわっ!?」

 ――彼女の声で途端に意識が目覚める。どうやらまたソファーで寝てしまったらしく、明日香がため息をついている様子が見て取れる。

「まったく……あっちのアカデミアと違って、オシリス・レッドで進級させてくれる、なんてないんだからね!」

「分かってる、分かってるって明日香……」

「……なら、早く準備するのね。私、先に行ってるから」

 呆れ顔の明日香がリビングの扉から出て行くのを見届けて、ソファーから立ち上がって目を覚ますように大きく伸びをする。窓の外から景色を眺めてみれば、俺が知っているものとは違うアカデミアの景色が見えていた。

 アメリカ・デュエル・アカデミア。デュエルアカデミアの中でも新興の学校であり、故に旧来のアカデミアに囚われない、自由な風習とレベルの高い授業が有名な学校だった。

 海外留学を通してアカデミアの教師になる明日香とともに、俺はこのアメリカ・アカデミアへと留学して来ていた。デュエルモンスターズの本場であるアメリカのデュエルを体験し、自らと機械戦士を高めていき――

 ――ゆくゆくは、デュエルモンスターズそのものに、何か進歩を加えることが出来たなら。

 そんなことを思っている自分に苦笑いしながらも、すぐにアカデミアへ行く準備を整えていく。留学生用に用意された一室であり、まるでホテルのようで大きな不満はない。強いて言えばソファーの寝心地が最高すぎて、こうして寝落ちしてしまうことぐらいだろうか。

「はい、ドローパン」

「……悪いな」

 そうして玄関を開けてみれば、外で待ち構えていた明日香にドローパンを分けてもらう。先に行くんじゃなかったのか――などと意地悪なことではなく、素直に礼を言いながらドローパンにかじりつく。

「うーん……肉入りか」

「なかなか黄金の卵入りは出ないわね。私のはジャムだったわ」

 残念そうに教師用のスーツ姿の明日香が笑い、期せずして
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