ガンダムW
1630話
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出来るようにって思ってたんじゃない? 例えば、隕石にぶつかってこのシャトルが大きな被害を受けた時とか」
「……どんだけ神頼みなんだよ」
心の底から呆れたように、デュオが呟く。
まぁ、その気持ちは分からないでもない。
隕石とかがぶつかってシャトルが多少なりとも被害を受ける可能性は、皆無という訳ではないが……それでも驚く程に低いのだから。
向こうが何を企んでいても、神頼みというのは正直どうかと思う。もっとも……
「デュオがそれを言うと、少し皮肉だけどな」
「けっ、うるせえやい」
自分の格好が神父服を模した物だというのを思い出したのだろう。デュオがどこか照れくさそうに言い、視線を逸らす。
「ふんっ、所詮奴等は自分が弱者だと認めたくはないのだろう。だからこそ、そのような真似をして俺達を倒そうとする」
五飛のその言葉に、真っ先に反応したのは予想外な事にシルビアだった。
「そうですか? 自分達が弱者であると理解しているからこそ、このような手段に打って出たのでは?」
「取りあえず2人はその辺りにしておけ。……それよりシルビア、サリィ。お前達2人が連合軍とシャドウミラーの連絡役になるんだから、しっかりと頼むぞ」
地球ではこれ以上ない程に大活躍をしているシャドウミラーだが、宇宙での実績はまだない。
正確には俺がバルジを空間倉庫に収納したのだが、それは当然のように公に出来るものではない。
勿論、宇宙にいるからといって俺達の地球での活躍は知らない訳でもない。
だが……それでも、やはり地球と宇宙では色々と感じるのが違うのも事実だ。
その辺りの事情を何も知らないまま、自分達の常識だけが真実であるとしてシャドウミラーに突っかかってくるような奴がいた場合、その相手がどうなるのか……それは、俺達と付き合いの長いサリィや、ノベンタから色々と話を聞いてるだろうシルビアには分かっているだろう。
「はい。その辺りは徹底させて貰います」
サリィが頷き、シルビアもそれに同意するように頷く。
「そうか、分かったのならいい。ただ、一応……こっちに近付いている連合軍艦に、その旨をきちんと通達してきてくれるか? 万が一不慮の事故が起きる……なんて光景は見たくないだろ?」
「分かりました。そうさせて貰います。行きましょう」
「はい」
サリィがシルビアを連れて、客室から出て行く。
「別に、あの2人に骨を折って貰う必要はないんじゃないか? アクセルらしくないな」
「あら、デュオは本当にそう思うの? アクセルは別に本気で連合宇宙軍の心配をしていた訳じゃないのよ?」
「は? どういう事だよ?」
凛の言葉に、デュオは意味が分からないといった視線をこっちに向けてくる。
「まぁ、別にそこ
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