終わりの始まり:始まりの終わり
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えてしまうほどに、大きくなっていたんだね。気付かなくて、ごめん」
ぺこりと頭を下げたマスターの行動に、とても驚いた。
こんなことする人じゃないのに、そう考えて、あることに気付いた。そもそも、マスターは私に頭を下げたことなんてない。いや、正しくは、私がマスターに罪悪感を持たせたことはない。
なのに、どうして、私はその行動が悪いものだと思ったのだろう。
あれ、『ざいあくかん』? って、何……?
考えがぐるぐると回る。訳が分からなくなる。
でも、そうして混乱しながらも、私はしっかりと言葉を発していた。
「い、いや、違うの! マスターは何も悪くない……」
尻すぼみになってしまったけど、私の本心が少し顔を出したような気がした。
でも、マスターは自分の非を、認めていた。それを、私に許させることは、きっとない。私にとってそれは、とても嬉しくて、とても、寂しい。
「ううん。全部僕のせい。君を自分勝手に拾おうとしたのも、君をアンロック出来てしまったのも、全部僕のせい。だから……だからこそ、僕に償わせてほしい」
「……で、でも」
言葉に詰まる。
なんて言えばいいのか、分からない。
結局、何も言うことも出来ず、私は俯いた。
そんな私の頭に、手が乗せられる。マスターの、手。とても暖かくて、離したくない、手。
私はその手の上に、自分の手を置く。
離れたくないという想いを、込めて。
「…………ねぇ、マ────
顔に、何かが付いた。
なんか、凄く嫌な、液体。
反射的に手で触る。
どろどろする。
赤黒い液体。
────す、たぁ……?」
《起動準備:完了》
《魂魄剥離術式・起動》
《0100101100101011/:第一回路−第一七八〇回路・解放》
「いや、うそ、ますたぁ、起きて、起きて……いや、いやぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
《警告・一七八一回路の解放にバグを確認》
《警告・一七八一回路〜二五六〇回路に異常を確認》
《警告・全二九六七〇〇回路が正常に解放出来ません》
《警告・正常な魂魄剥離不可です。術式を止めますか?》
《dgy.''mgd,dpw,M..dw....64969〜°6%9.》
《マスター権限によりtwd@a/w,..w,vg魂魄はくr離術式をjwu.?jtpdこnまま発動しmす。ただしjpjd
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