第四十五話 成敗その十一
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「これから」
「そして明日から」
「また学校に行きます、それで勉強もして」
「絵もね」
「描きます」
「また何かあったら言って」
自分達にとだ、副所長は言った。
「そうしてね」
「わかりました」
「私達は何時でもいるから」
そして優花を助けるというのだ。
「そうするから」
「その時は」
「だからね」
「安心してっていうのね」
「ここでの高校時代過ごしてね」
「わかったわ」
「それでね」
優子は微笑み優花にさらに話した。
「高校卒業したら戻って来るわよね」
「ええ、神戸にね」
「その時はね」
まさにというのだ。
「また一緒に暮らしましょう」
「前と同じ様に」
「だって姉妹だから」
血のつながっただ、優子はこの絆を一瞬たりとも忘れたことがない。だからこそ優花に対して今も言ったのだ。
「またね」
「二人で一緒に暮らすのね」
「そうしましょう」
「ええ、私もね」
優花もだ、優子に応えて言った。
「また姉さんとね」
「一緒にね」
「暮らしたいわ」
「貴女も私も何時かは」
優子は暖かい目でだ、妹にこうも言った。
「結婚してね」
「そしてよね」
「それぞれ巣立つ時が来るけれど」
「それでもよね」
「ええ、今はね」
「一緒になのね」
「暮らしましょう、私が結婚しても」
そうしてもというのだ。
「貴女がよかったらね」
「姉さんと一緒になのね」
「暮らしましょう」
「私達はずっとなのね」
「姉妹よ、だからね」
この絆故にというのだ。
「一緒に暮らしましょう」
「それじゃあ」
「俺もな」
龍馬もだ、優花に優しい微笑みで声をかけた。
「何時でも来るからな」
「何かあれば」
「優子さんと一緒だよ」
このことはというのだ。
「だからな」
「安心していいのね」
「ああ、そうだからな」
「姉さんと一緒なのね」
「友達だろ」
自分と優花はとだ、龍馬は言った。
「だからな」
「それでなのね」
「御前にまた何かあれば」
「来てくれるのね」
「何があっても行くさ」
絶対にという言葉だった。
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