第四十五話 成敗その七
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「過激派の世界でもあるかも知れないから」
「それじゃあ」
「ええ、とりあえずあの先生達は終わりよ」
まさに完全にというのだ。
「死ななくてももうどうにもならないわ」
「二度とですね」
「蓮見さんの前にも私達の前にもね」
「出られないですか」
「余罪は相当に多いことは間違いないから」
「それは確実ですね」
「刑務所に相当いるでしょうし」
刑期が長くなることは間違いないというのだ。
「若し出られてもね」
「マークされっぱなしですか」
「しかも仕事もないし家庭もね」
「なくしますね」
「それこそ生きていけなくなるわ」
まさにだ、そうなってしまうというのだ。
「二人共ね」
「刑務所から出ても野垂れ死にですか」
「仕事に就けてもずっと公安からマークされてるから」
「動けなくなって」
「私達に会うどころじゃないわ」
「じゃあ完全にですね」
「会うことはないわ」
優花とも自分達もとだ、副所長は述べた。
「安心していいわ、ただね」
「蓮見さんのことは」
「いいかしら」
優子に顔を向けてだ、副所長は尋ねた。
「これからのことは」
「はい、優花ですね」
「そう、この娘のことでね」
優花にも顔を向けて言った。
「二度とこんなことがない様に」
「していく必要がありますね」
「どうしてあの先生達が蓮見さんのことをあそこまで調べられたのか」
「そのことも把握して」
「そのうえで」
「二度とね」
それこそというのだ。
「そうしていきましょう」
「わかりました」
「じゃあもうこの件は終わったから」
優花の危機、それがだ。
「帰りましょう」
「あの、これでもう」
「そう、危機は去ってね」
「安心してですか」
「とりあえずはだけれど」
完全にはと、だ。副所長は優花自身にもこう話した。
「明日から学校にも行けるわ」
「そうですか」
「行きたいわね」
「勉強のこともありますし」
それにというのだった。
「やっぱり学校は楽しいですから」
「部活もあるから」
「はい、行きたいです」
「そうね、蓮見さん療養所でもいつも絵を描いてるから」
「部活に出て」
そしてというのだ。
「描いていきたいです」
「そうね、じゃあ明日からね」
「はい」
「学校に行ってね」
「部屋に戻る用意もして」
岡島も優花に話した。
「そうしながらだけれど明日からにもだよね」
「行きたいです」
「明日は療養所から行って」
岡島は優花のその言葉も受けて述べた。
「そしてね」
「明日のうちに、いえ」
「出来れば今日中かな」
「お部屋にですね」
「戻る用意をしようか」
「私も手伝うわ」
「俺もです」
優子と龍馬も申し出た。特に優子はこう岡島に言った。
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