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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
47部分:魔剣その八
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。しかし数日後エルトシャン王は帰還して来た。そしてシャガール王と何やら二人で話し込んだらしい。暫くして俺の同僚のうち何人かがシャガール王に呼び出された。後でそいつ等に聞くと部屋には血糊の付いた剣を手にし肩で息をするシャガール王と血の海の中袈裟斬りにされ横たわるエルトシャン王がいた。シャガール王は死体を奴隷の墓に放り込めと命令したらしい。ズタズタになったエルトシャン王の死体は袋に入れられ墓に放り込まれた。その直後俺達は トラキアの竜騎兵共と一緒に出撃させられたがシルベール城は陥落しシャガール王も倒された。エルトシャン王の亡骸を墓に放り込んだらしい同僚は皆その時に戦死し俺はレンスターへ流れ着いた。そしてそこでまた傭兵家業をやっているうちにおめえを拾ったのさ」
「本当・・・・・・なのか!?」
「嘘だと思うのならそう思えばいいさ。しかしおめえは解ってる筈だ」
「・・・・・・・・・」
「それにおめえはもっと大切な事を心の底で気付いているだろ。人を恨んでも何も生み出さねえってな」
「・・・・・・・・・」
「まあ良いさ。おめえはおめえの生きたいように生きな。最後にこれを貸してやるよ」
 ベッドの中からある物を取り出した。それはジャバローがいつも手にしていた銀の剣とスキルリングだった。
「これを・・・・・・ジャバロー、あんた・・・・・・」
 剣と腕輪を手にしたアレスの表情が驚きに変わった。 
「何勘違いしてやがる、貸すだけだって言ってんだろうが」
「有り難う・・・・・・」
「貸すだけだって言ってんだろ、礼なんかいらねえよ。いいか、俺の傷が治ったら返せよ。絶対だぞ、絶対」
「解った・・・・・・」
「ふん、やっと解ったか。じゃあ俺は疲れたから少し寝かせてもらうぜ。起こすんじゃねえぞ」
 ジャバローは目を閉じて話を止めた。それを見届けたアレスとリーンは頭を垂れた。部屋を去る時神父と会った。その時神父に対しアレスは言った。
「葬儀を頼む」
 驚いた神父が部屋に入りジャバローを調べた。彼は既にヴァルハラに旅立っていた。

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