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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-A聖王のゆりかご攻略戦〜The Saintest〜
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で傷口が閉じ、出血が収まりつつある中・・・
――
瞬神の飛翔
(
コード・ヘルモーズ
)
Type F――
フォルセティが空戦形態を展開し、その幼い左手で「うぐ・・・!」俺の首を絞めた。そしてふわりと浮遊感を得、「これで・・・」そう言って空へと急上昇。かなりの出血だった所為で意識が朦朧とするが、ここで俺が墜ちるとフォルセティが何を仕出かすか判ったものじゃない。
「陛下は、・・・ヴィヴィオはだれよりも強い。僕が居なくたって・・・、きっと大丈夫」
「な・・・にを・・・」
「誰がゆりかごに侵入して、ヴィヴィオに挑むか判らないけど・・・。どんな相手が来たって、絶対に負けない」
「考えて・・・いる・・・!」
「でもアンタだけは、ヴィヴィオを倒せる力を持ってる。だからアンタだけは確実に仕留めないといけない!」
ゆりかごよりさらに高い、およそ2万m付近。フォルセティはそこで上昇を止めた。ここで俺の傷もほぼ治りかけたが、致命傷だったこともあって魔力を馬鹿みたいに消費し、失血の所為でぼうっとする。
「うああああああああああああッ!」
――
汝の飛翔は
(
コード
)
、
汝の荼毘
(
カフジエル
)
Type F――
フォルセティの22枚の蒼翼が魔力を放出し、蝶のような翼と化す。その形態に血の気が引く。このカフジエルは「特攻・・・!」術式なのだから。今にして思えば馬鹿な術式を組んだと思う。自爆技なんて・・・。
「よせ・・・フォルセティ・・・!」
「僕はヴィヴィオが大事なんだ。命を懸けてでも守り抜く!」
フォルセティの全身から迸る魔力の奔流。カフジエルは、術者が魔力を限界以上まで引き出した状態で、対象に激突して魔力爆発させて自分もろとも対象を消し飛ばすというものだ。
「(あの時は若かったんだ!)やめろ・・・! それが・・・ヴィヴィオの為になると・・・いうのか・・・!」
「なるよ。アンタが消えれば、ヴィヴィオを傷つけられるだけの敵はこの世から居なくなると同義・・・。僕は、ヴィヴィオを生かすための存在なんだ!」
「馬鹿なことを言うな・・・!」
フォルセティがゆっくりと体勢を変え、俺を真下にした。そしてゆっくりと降下を始め、徐々に速度を上げ始めた。地面に激突するまで1分も無い。早々に決着をつけないと。
「ヴィヴィオの為だと? 大切な人の為というのなら・・・死を選ぶな!」
俺の首を鷲掴むフォルセティの左手に、「いいか? フォルセティ」俺は両手を添えた。
「お前とヴィヴィオは兄妹のように生まれ、育ってきたんだろ。お互いが大切な人なんだ」
「そうだよ! だからヴィヴィオを傷つける奴は許さない!」
「それは、ヴィヴィオにとっても同じ思いのはずだ! なら解るはずだ!」
「何を
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