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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-A聖王のゆりかご攻略戦〜The Saintest〜
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来た。あの子は真っ直ぐゆりかごを目指そうとするが、ヘルモーズの速度を以って俺は行く手に回り込む。

「退けぇぇぇぇーーーーッ!」

そのまま突っ込んで来るフォルセティの真横から閃光砲撃「ゲルセミ・・・」を撃ち込み、あの子は「うがぁ!?」大きく横に吹き飛ばされた。続けて火炎砲「ソール」で真正面から直撃させた。

「少し痛いが・・・耐えてくれ」

黒煙に塗れながら墜落するフォルセティを「リングバインド!」で宙に拘束し、右手の平に作り出した魔力球を投げる。あの子の胸の前に到達した魔力球は・・・

――曙光神の降臨(コード・デリング)――

直径20mにまで爆ぜ、フォルセティを呑み込んだ。埋め込まれた“レリック”をどうにかするための一撃だ。先の次元世界における、ヴィヴィオに埋め込まれた“レリック”も同様のやり方で破壊した。蒼い光の中に“レリック”の赤い光がうっすらと見え、砕け散ったのが見てとれた。

「・・・」

魔力爆発が治まり、ビルの屋上で仰向けに倒れているフォルセティの姿を視認。その姿は元の6〜7歳ほどの子供のもの。“レリック”も先ほど見えた通り反応が消えているし、恐らくはもう大丈夫だろう。

「すまなかった・・・。痛かっただろう? 不甲斐ない父親(オレ)を許してくれ・・・」

フォルセティの側に降り立ち、両膝立ちして酷い怪我を与えてしまっていないかを確認。擦り傷くらいはあるが、命に関わるようなレベルのダメージは確認できず、「ほっ」とした。空戦形態を解除し、フォルセティを抱え上げようとした時・・・

――凱旋(トリオンフ)――

「待ってた、この時を!」

――豊穣神の宝剣(コード・フレイ)――

「ぐぅぅ・・・!?」

突如として起き上がったフォルセティの振るう魔力剣に、右肩から左脇、そこから右脇という、∠字に斬られてしまった。しかもこれまでには感じられなかった神秘が魔力に付加され、術式が魔法から魔術へと昇華している。

「いづ・・・!」

魔力剣を持っているフォルセティの右腕が折れた。

「ごはっ・・・!」

膝元に傷口から溢れ出る出血で血だまりが出来始め、口から吐いた血が飛沫をあげて混ざり合った。まずい、完全に致命傷だ。内臓ごとバッサリやられた・・・。

『マイスター!? そんな! エイルを発動するから、じっとしてて!』

――女神の祝福(コード・エイル)――

涙声なアイリが俺の代わりに治癒術式を発動してくれたが、今の俺は魔導師で、使うのも魔法だから、魔術によりダメージをほとんど回復できていない。だからすぐに魔力(システム)の稼働率を上げ、魔術師化する。

『も、もう一度、発動するね!』

アイリが再びエイルを魔術として発動してくれて、そのおかげ
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