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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-A聖王のゆりかご攻略戦〜The Saintest〜
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この魔石はありがたく使わせてもらうよ」

俺の目の前に浮かぶ1個の蒼い結晶体。魔力炉(システム)に吸収しきれなかった余剰魔力を固形化した物だ。“ジュエルシード”には当然遠く及ばないが、それでも使い方を間違わなければ、その力を存分に発揮させられるだろう。結晶体をコート下の長衣の胸ポケットにしまい込み・・・

「なんでぇぇぇーーーー!」

悲痛な叫び声を上げるフォルセティを見下ろしつつ降下、側に降り立つ。

「フォルセティ。お前では俺には勝てんよ。同じ魔術を使うなら、そこは経験の差になってくる」

「・・・!」

「覚えてから・・・そうだな、1、2年くらいの術式が、約2万年(オレ)の術式に届くことはない」

オリジナルとしても、仮とは言え父親としても、魔術師としても、魔導師としても、俺がフォルセティに負けることは許されない。

「フォルセティ。俺たちは、ヴィヴィオを傷つけるつもりなんてない。それどころか助けたいんだ。当然、お前の事も。お前たちはプライソンという悪者に操られているんだよ。本当は無理やり戦わされているんだ、お前の望みじゃないんだよ」

ヴィヴィオの事を本当に大事に思っているフォルセティだ。おそらく、この程度の言葉では・・・

「そんなの知るもんか! 僕は陛下を護る騎士だ! プライソン? そんな奴知らない! 操られてる? 無理やり? ちがう! これは僕の意志、思い、考え、望み! だから・・・うあああああああ!」

――レリックリミッター・リリース――

止まらないよな。フォルセティの足元に展開されるのは、二重円の中に正五角形と逆五角形を重ねた十角形、その中に円、また中に六角形というデザイン。それはスヴァルトアールヴヘイム魔法陣だ。となれば、「レーゼフェア!」が絡んでいる。あの子の術式体系は闇黒系に特化したスヴァルト式だからだ。

「この感じ・・・! やはりレリックを埋め込まれているのか!」

フォルセティの全身から放たれる強大な魔力波。かつてのヴィヴィオの大人化を思い出せる。実際、目の前のフォルセティの姿が徐々に大きく成長していっている。そしてあの子を覆っていた魔力も抑えられ、俺の本来の身長である180cmちょいという青年に成長した姿を俺に見せつけてきた。

「僕は陛下を、ヴィヴィオを守護する騎士、プフェルトナー・フォルセティ。僕の前に立ちはだかり、ヴィヴィオに指1本でも触れようとする敵には・・・一片の情けも容赦も無い!」

「っ!?」

フォルセティが急速上昇。目指すは「ゆりかご!」だった。俺も急いで追い翔ける。

――舞い降るは(コード)汝の煌閃(マカティエル)Type F――

上空から俺に向けて放たれて来る光槍80本。槍の雨の隙間を縫うように翔け抜け、俺も「お
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