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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-A聖王のゆりかご攻略戦〜The Saintest〜
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魔力探査を行い、あの子の居所を探してすぐ「あそこか!」発見する。この辺りで一番高いビルの屋上。上空からの迎撃に備え、先ほど詠唱したままスタンバイしていたファフニールをいつでも放てるようにする。
――
昼神の閃爆
(
コード・ダグ
)
Type F――
上空に展開された12個のオベリスク。見逃していた間に詠唱を終えていたか。俺はすかさず「ジャッジメント!」ファフニールを放つ。各属性の龍をそれぞれ3頭ずつ、計24頭を落下して来るオベリスクへと放つ。噛みつかれたオベリスクは次々と爆発を起こし、首都クラナガンの空を魔力爆発という花火で照らし出した。そして俺は魔力爆発の隙間を縫ってビルの屋上へ移動。
「バルドルだと・・・!」
フォルセティの佇むビルの屋上の直上、球体状に組まれた7つの円環が回転し、その中央に魔力が集束して行く。あの子は「――を受けし者。その御名の下、其に刃突き立てし者へ輝ける聖栽を与えよ」詠唱を続けていた。
(詠唱から始める儀式魔術として発動したバルドルは、一度発動されたらもう止まらない。ならば・・・!)
「哀れな者らは泣き叫ぶだろう。しかし許しは乞わぬだろう。自らの罪と過ちを認めることを赦さず恥とするゆえに」
集束して行く魔力球へと向かう。フォルセティは「無駄だよ! もうどんな術式でも止められない!」と言うが、今の俺には止める術が1つだけある。お前は使えるかどうかは知らないがな。
「これならどうだ!」
――
女神の救済
(
コード・イドゥン
)
――
回転する円環の隙間を縫って内側に突入。そして空いている右手で魔力球に触れ、その膨大な魔力を吸収し始める。フォルセティからの攻撃に備えて、念のために「アイリ、すまん! 防御を頼む!」とお願いする。
『ヤー! リンの発動コードを借りるよ!』
――
女神の護楯
(
コード・リン
)
――
「汝よ。迷うことなかれ、憐れむことなかれ、悔やむことなかれ。汝は希望を司り、光の王。厳粛たれ、堂々たれ、そして公平たれ」
フォルセティの魔力を進行形で吸収しているため、魔力過消費に陥ることもないから記憶消失を危惧する必要も無い。アイリもそれが判っているからこそ、俺の周囲に女神の祈る姿が描かれたシールド・リンを6枚と展開。魔力球のサイズが徐々に小さくなっていく。
「汝は左手に希望を携え、右手には閃光を携える。全ての者に、その御名を轟かせ」
――
光神の調停
(
コード・バルドル
)
Type F――
フォルセティは詠唱を終え、そしてバルドルは発射されたが、すでに遅かった。全方位へ無差別に放たれる多弾砲撃であるバルドルだが、そのほとんどの魔力を吸収してやったからな。放たれる砲撃も惨めで、10mと進んだところで霧散した。
「ありがとう、フォルセティ。
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