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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-A聖王のゆりかご攻略戦〜The Saintest〜
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――凶鳥の殺翼(コード・フレスヴェルグ)Type F――

直径10mほどのデリングを突き破って扇状に放たれて来たのは、空間をも歪めるほどの斬れ味を有する風の刃、その数は確認できない。空間の歪みは視認できるが、個別の歪みを観測できるほどの隙間が無い所為だ。だがこの術式は前方150度という範囲にしか効果が及ばないため、俺はさらに高度を上げて回避。

『マイスター。アイリ、何か手伝うことある?』

『ん? 今のところは特には・・・』

『アイリだって、フォルセティを助けたいんだよね。な〜んか無いかな〜?』

俺とユニゾンしてくれているアイリ。彼女が居てくれるおかげで多少の無茶は通せる。それに相手がフォルセティということもあって張り切っている。2人はまるで姉弟のように過ごしていたからな。

――戦狼の砲咬(コード・ヒルドールヴ)Type F――

姿を見せたフォルセティより扇状に放たれるのは、二列横隊を組んだ12発の尖状砲撃。上6発は上方に向かって、下6発は下方に向かって伸び、俺へと向かう中で曲線を描きつつ狭まって来る。砲撃は狼の牙を表し、その軌道は狼の咬みつきと言ったところだ。

『じゃあアイリ。ステガノグラフィアからの連絡の応答を任せる』

真横――右方へ向かって全力回避。ヒルドールヴはその威圧感で敵を怯ませることで防御か回避かの判断を鈍らせ、回避されたらそれまでの数瞬にスタンバイした術式で追撃、味方が居れば追撃を任せても良い。本命の一撃というよりは連携開始の初撃だな。

――女神の疾翔(コード・グナー)Type F――

案の定、回避したばかりの俺へ突っ込んで来るフォルセティ。全身を魔力でコーティングして槍のように対象に突進するグナーだな。

――女神の陽光(コード・ソール)――

その対策としてフォルセティと俺の間に、上下左右からの火炎砲の十字挟撃を行う。グナーは直進突撃であるため、ある程度のカウンターを狙うことが出来る。フォルセティもカウンターの餌食となり、4発の火炎砲による十字挟撃をもろに受けた。

『うええ!? この戦いに関係ない仕事を任された!? しかもあのうるさい4人組の相手とか! マイスターひどい!』

今現在、プライソンのアジトに襲撃を仕掛けているのはクラリスの率いる騎士隊だけじゃない。外部からウーノとクアットロが電子戦を仕掛けていると、すずかから聴いている。少しでも手助けになればと、ステガノグラフィアを出撃前に発動しておいた。

「おおおおおおおッ!」

それにこれはある種のリベンジだ。かつて騎士ゼスト、クイントさん、メガーヌさん達の部隊と共に別のアジトに侵入した際、アジトのセキュリティに負けたことがあるからな。ウーノやクアットロとの共闘であれば負けはし
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