暁 〜小説投稿サイト〜
『育児Diary』
『分娩室』

[8]前話 [2]次話


自然分娩。

それにこだわってた私は怖かった。痛いのは大っキライ。怖い。痛みなど感じなかった昔とは違って、誰よりも痛みに弱いと、今は思う。

虐待やレィプ、長年受けてきて心身共にボロボロになって狂いもした。そんな私だからこそ『産みの痛み』はシッカリ感じてないと、我が子を自分と同じ目に遭わす気がして怖かった。君にそんなことしたくない。何より大切にしたいと思ってる。

だからこそ乗り越えるべき出産の痛み、苦しみ。
自然分娩でなければ意味が無い。
けれどスムーズにいかない。出血が増える一方。あと1cmが開かない。

いきまないで!と、言われても勝手にいきんでしまう。どうにかこうにかいきまないよう努力する。精一杯、まさに命懸けで、君を無事に産みたくて耳を傾けつつ必死だった。

君のお父さんは医者にキレてる。娘の時と同じように難産になるだろうかと覚悟した。
意識は飛び飛びで合間合間はオチてたと思う。
本当に必死だった。君に負担をかけたくなかった。無事に産んであげたかったから...。



[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ