ガンダムW
1629話
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いざという時、切り捨てても問題のない外様の部隊。
勿論それに異論はないし、それを承知の上で俺達はノベンタに雇われているのだが。
報酬もしっかりと貰っているし、元々傭兵というのはそういうものなのだから。
しかし……俺の視線の先にいるシルビアにそんな判断が出来るかどうかと言われれば、答えは否だ。
「本気か?」
「はい。確かに今の私は未熟でしょう。ですが、私はいずれお爺様の後を引き継ぎ、この連合軍を支えてみせます」
きっぱりと返事をしてくるシルビア。
どうやら本気らしいのは、見れば分かった。
……向いてないと、そう思うんだけどな。
「まぁ、本人が何を目指すのかってのは、それこそ自分で決めるだけだしな。そっちがシルビアを派遣してもいいって言うのなら、こっちはそれで何も問題はない」
「そう言って貰えると助かる。打ち上げ後の準備はこちらでするが……出撃は明日でも構わんかね?」
シルビアの件をあっさりと打ち切ったノベンタの言葉に、頷きを返す。
「ああ。ただ、こっちのMSを宇宙用に調整する必要があるが……」
「それは整備員に指示してある。人数も多いので、今夜中には終わるだろう。打ち上げのシャトルや、宇宙で使用する戦艦に関してもこちらで用意してある」
「MS輸送機はここに預けていくって事でいいのか?」
あのMS輸送機は色々と改修を……具体的には客室の改修をしており、ソファやテーブル、それ以外にも様々な高価な家具を置いてあるので、手放すような事はしたくない。
もっとも、そもそもの話、あのMS輸送機は報酬として俺達に譲渡されてるのだから、それを奪うような真似をした場合、相応の被害を覚悟して貰う事になるが。
「うむ。MS輸送機についてはきちんとこちらで預かっておく。シャドウミラーが宇宙での依頼を終えて戻ってきたら、万全の状態で引き渡すと約束しよう」
連合軍の元帥がこうして言葉にした以上、それが破られるという事はないだろう。
……まぁ、シャドウミラーの価値を分かっていれば、MS輸送機を奪うなどといった真似はしないだろうが。
何かの拍子にMS輸送機の数が足りなくて借りるという事はあるかもしれないが。
ともあれ、話は素早く纏まった。
次に報酬として貰うのは、ガンダニュウム合金じゃなくて、戦艦とかでもいいかもしれないな。
ふとそう思ったが、MS輸送機すらも人員は連合軍はから派遣して貰っているのだ。
もし戦艦を報酬として貰っても、人手が足りない。
バッタとか量産型Wとかいれば、何とかなったかもしれないが。
あるいは、MDのAIを使うのなら、戦艦も、無人艦に出来る可能性が?
そんな風に考えながらも、話は進み……結局明日の昼過ぎには宇宙に行く事が決定した。
「シ
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