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転生とらぶる
ガンダムW
1629話
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のフォローをして欲しいと、そういう事なのだろう。
 勿論今回はOZにMDがある分、以前行った作戦よりも難易度は高いだろうが。

「依頼を受けろと言われれば受けるが、報酬の方はもっと上がるぞ?」

 今もバートン財団の本拠地攻略について凛が担当者と報酬の交渉をしているのだが、そこから更に報酬が上がるという事になる。
 交渉の担当者はストレスで色々と酷い目に遭いそうだ……と思うのは、きっと俺だけじゃないだろう。

「分かっている。だが、必要なのだから仕方がない」

 ノベンタの代わりといった風に、ベンティが頷きを返す。

「MDなんて代物が出て来た以上、そう考えるのも当然だろうけどな。……まぁ、そっちはいいとして、シルビアを連れて宇宙に上がるってのは本気なのか?」

 俺達の話を黙って聞いているシルビアに一瞬視線を向けてから、改めて尋ねる。
 すると、ノベンタは躊躇なく頷く。
 寧ろ、ベンティの方がシルビアを俺達と一緒に行動させる事について苦悶の表情を浮かべていた。
 この辺り、シルビアの直接の祖父であるノベンタと、孫のように思ってはいても実際には違うベンティという立場の違いが現れている。
 ……実際の祖父ではないベンティの方がシルビアを心配している辺り、血が繋がっていないからこそ、シルビアを猫可愛がりしているのだろう。

「勿論本気だ。それに、シルビアには色々な経験をして見聞を広めて貰いたい。将来的に私の後を継ぐのであれば、今からでも遅い程だ」
「……後を継ぐ?」

 ノベンタの口から出た言葉に、改めてシルビアに視線を向ける。
 だが、その視線を向けられたシルビアは、俺から視線を逸らす事なく受け止める。
 ……ロームフェラ財団なら、王侯貴族といった風に血縁者が一族で所属している集団なので、血筋で地位を受け継ぐといった真似が出来る。
 だが、連合軍ではそのような事はない。
 いや、血筋による縁故採用とかそういうのが全くないとは言わないが、それでもロームフェラ財団のように血縁重視という訳ではない。
 実際にはロームフェラ財団でも血縁重視なのは上層部だけで、一定程度の地位までは能力を重視されたりもするんだが。
 ともあれ、改めて俺は目の前にいるシルビアを見る。
 心優しい性格をしているのは俺も知ってるが、だからこそノベンタの後を継ぎ……連合軍の元帥になれるとは、とても思えない。
 ノベンタも優しいか優しくないかで言えば、間違いなく優しい。
 だが、それでも連合軍の元帥だけあって、厳しい判断をしなければならない時にはしっかりとそれを判断出来るし、場合によれば連合軍を活かす為に少数を犠牲にする事も躊躇いつつも決断するだろう。
 それこそ、シャドウミラーを使っているというのはその辺りの判断も入っている筈だ。
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