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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第百三話 ハウステンボスその四

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「別にね」
「ロイヤルスイートとか」
「そんなのじゃないの」
「そうしたお部屋もあるけれど」
 それでもだ。
「僕達が泊まるのは普通のお部屋だから」
「このホテルの」
「そうなの」
「だからね」
 こう二人に話した。
「そんなに緊張することないよ」
「自然体?」
「それでいいの」
「うん、いいよ」
 また二人に話した。
「旅館とは違うけれどね」
「ベッド、ですね」
 小夜子さんは寝る場所について尋ねた。
「そうですね」
「そうだよ、白い奇麗なベッドだよ」
「そうですか」
 ここで小夜子さんの顔が微妙なものになった、それで僕も問い返した。
「ひょっとして小夜子さんベッドは」
「今はベッドですが」
「うん、八条荘ではね」
「ですが基本私は」
「お布団なんだ」
「そちらの方が好きです」
「そうなんだ」
「毎日それで寝ていましたので」
 実家にいる時はというのだ。
「ですから」
「そうなんだ」
「ただ、八条荘で慣れました」
 ベッドにも、というのだ。
「最初に寝てそれで馴染みました」
「じゃあホテルでもだね」
「問題ないと思います」
「いいベッドだから」
 ホテルのそのベッドの話もした。
「安心してね」
「安眠出来ますね」
「それも期待していいよ」
「わかりました」
「というか布団ってネ」
「珍しいものあるよ」
 ジューンさんと水蓮さんは小夜子さんに二人で話した。
「多くの国でベッドだかラ」
「そこは中国でもアメリカでもヨーロッパでもある」
「日本みたいに床にお布団敷いて寝るってネ」
「かなり独特の文化あるよ」
「その様ですね」
 小夜子さんも二人にこう答えた。
「日本ではベッドというと外国のものですが」
「他の国ではそっちヨ」
「むしろお布団の方が珍しいあるよ」
「それ本当にね」
 ラブポーンさんも小夜子さんに話した。
「私もお布団の話最初に聞いてこれはまたって思ったわ」
「変わっていると」
「ええ、ベッドがないなんて」
「床に敷いて寝ることは」
「何なのかなって」
「そうした文化なので」
「日本のお家の」
 ラブポーンさんも応えた。
「それね」
「玄関があり、です」
「玄関で靴脱いでね」
「それで床にそのまま座ってです」
 そしてというのだ。
「お布団で寝ます」
「それね、つくづくね」
「日本はかなり独特の文化ヨ」
「同じアジア、太平洋にしてもある」
「そこも独特で」
「違うものにしか思えないある」
「私は子供の頃はです」
 小夜子さんは三人に応えて自分の認識を話した。
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