第百三話 ハウステンボスその一
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第百三話 ハウステンボス
ハウステンボスに入った、僕達は煉瓦道と運河の上に西洋風の建物が並ぶ日本ではない様な街の中にいた。
その街並みを見つつだ、畑中さんが僕達に話してくれた。
「ホテルまで案内しますので」
「そしてですね」
「ホテルに入りましたら」
「そのうえで、ですね」
「荷物をお部屋に置かれて」
「暫くは自由時間ですか」
「晩御飯までは」
「晩御飯は」
「ホテルの食堂でとなります」
僕達に細かく説明してくれた。
「もうディナーの予約は取っています」
「そうですか」
「そして朝はです」
翌朝の話もしてくれた。
「やはり食堂でのお食事となりますが」
「どんな感じですか、そっちは」
「ビュッフェです」
その様式だというのだ。
「シャンパンもあります」
「いいですね」
「そしてなのですが」
「そして?」
「ここにいる限りは」
このハウステンボスにだ。
「皆様にカードを支給しますので」
「そのカードで、ですか」
「お食事やお買い物が出来ます」
こう話してくれた。
「お昼御飯等は」
「お昼は、ですね」
「それぞれお外でお召し上がり下さい」
「ここはレストランも多いですからね」
長崎生まれだけあってハウステンボスをよく知っている裕子さんならではの言葉だった。
「だからですね」
「はい、そちらもお楽しみ下さい」
「わかりました」
「このカードは八条グループのサービスです」
「サービスですか」
「ハウステンボスにいれば無料でサービスを受けられる」
「そうしたサービスですか」
裕子さんは畑中さんに尋ねた。
「つまりは」
「はい、それが出来るカードです」
「凄いカードですね」
「八条グループはハウステンボスにも協力しています」
それも全面的にだ、八条グループはレジャー産業にも積極的に進出していてテーマパーク等も経営している。その縁でだ。
「ですからグループ関係者へのサービスとして」
「ハウステンボスでは」
「そうしたサービスも受けられます」
八条荘の皆もというのだ。
「それをお使い下さい」
「わかりました」
僕達は畑中さんに答えた、そしてだった。
僕は僕達の先頭を進みホテルまで案内してくれている畑中さんのところに来てそのうえで聞いた。その聞いたことはというと。
「あの、ホテルの宿泊費や食事のお金は」
「そのことですね」
「八条荘から出ていますか」
「最初はそちらから出すつもりでしたが」
「違うんですか」
「止様が出してくれました」
こう僕に話してくれた。
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