『本陣痛』
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8時過ぎ、病院着。
陣痛の合間合間で着替えたり動いたりと、看護婦さんと一緒にした。昼頃、今日のことにはならないと言われた。
こんっなに苦しいのに...こんっなに酷い痛みやのに...嘘やろ!!
君のお父さんは殆ど一緒に居てくれず、マッサージも心ない優しくないのを、ほんの少ししてくれただけ。
痛みと悔しさと苛立ちと...醜い気持ちが渦巻いた。
今日のことにはならないと言われ、放置されっ放しの私。でも馬鹿じゃない。娘を産んでる。コレが産まれないわけない。絶対に子宮口は開いてきてるってのが解る。
ナースコールを押し、看護婦に問う。
『ホンマに今日のことにはならんって言える?』
私の必死な問いに、のんきに『あー、診てもらいましょうか?』と、やる気のない返事。
先生が来て、内診。
『さすが経産婦さん!進んでますね!今日出ますよ!』と...。
自分の感覚を信じ、呼んで良かった。でも、まだこれからが本当の闘いだった...。
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