ガンダムW
1628話
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ていたのだから。
この歴史でも、俺達が介入していなければ同じ結果になった可能性は非常に高い。
「ふふっ、自信家なんですね。……ですから、一度アクセルさんにこうして直接お目に掛かってお礼を言いたかったんです。アクセルさん、お爺様を守って下さり、ありがとうございました」
深々と一礼するその様子は、決して表向きのものだけという訳ではなく、心からの態度のように思えた。
「あー……うん。まぁ、何て言えばいいんだろうな。雇われの身としては、雇い主を守っただけだ。そもそもの話、あそこに俺がいなくてもノベンタが死ななかった可能性もあるだろ」
「それでも、死んだ可能性が高いのは事実です。アクセルさんはお爺様を助けてくれた恩人なのは間違いありません」
何なんだろうな、このやりにくさ。
根っからの善人というか、そんな感じ。
利己主義とも言える俺とは確定的に合わない性格をしている筈だが、それでいてこうして話していても嫌悪感の類がある訳じゃない。
不思議な魅力の持ち主と言ってもいいだろう。
「まぁ、お前がそう思うのならそれでいいさ。好きにしろ。こっちと友好的に接するのなら、悪い気はしないし。ただ……俺達を勝手に正義の味方だとでも思って、後で失望しても知らないぞ?」
「勿論です。私もお爺様の孫として、この世が綺麗なものだけで出来ている訳でないのは知っていますから」
そう言って笑みを浮かべるシルビアは、正直本当にそれを理解しているのか? という疑問を覚える。
だが同時に、本当にそれを理解した上で友好的な態度を取ってくれるのであれば、それに越した事がないというのも事実だ。
「失礼します、ノベンタ元帥の用意が出来ました」
シルビアと話していると、ここまで俺を案内してきてくれた軍人がノックをしてから、そう告げるのだった。
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