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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
38部分:神剣その八
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・」
「そうだとも。成長したな、二人共」
「ま、まあ俺達だけじゃないですよ。皆かなり強くなったし新しく参加した奴も強いのばっかりですし」
「新入りか。楽しみだな」
 シャナンを囲んで和気藹々と話すセリス達だがそのすぐ後ろでレヴィンはイザーク城を疑念の目で見ていた。
「・・・・・・・・・」
「行こう、レヴィン」
「あ、ああ」
 イードの『魔物』を掃討した解放軍は副盟主シャナンの帰還、盗賊二人の加入等の収穫を得て再びメルゲンへ足を進めた。夜イードの南で天幕を張り解放軍の将兵達は疲れた身体を休めていた。その天幕の一つにレヴィンはいた。夜には急激に冷え込む砂漠の気候を考え毛布を数枚重ね着している。
「やはり気になる・・・・・・」
 レヴィンは毛布の中で昼のイード城の事を考えていた。あの城からは微かであるが異様な邪気が感じられたのだ。
「行くか」
 起きた。そしてワープの杖を握り外へ出た。だが彼は気付いていなかった。ワープの杖による緑の光に包まれる時一人見ている者がいた事を。


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