暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第93話「事件解決」
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ュラインに聞き返す。

〈...無自覚だったのですか?...いえ、それも当然ですか...。〉

「シュライン...もしかして、アンラ・マンユがいる事に気づいてたの?」

〈いえ、アンラ・マンユがマスターを依代にしていた事にすら気づけていませんでした。...ただ、依代にしていた割には動きが少なかった事から、推測したまでです。〉

 ...つまり、それが事実かどうかは分からないんだ...。

〈少なくとも、マスターの“迷惑を掛けたくない”という想いが、今までアンラ・マンユの動きを抑えていた事はほぼ間違いないです。〉

「そ、そうなんだ...。」

 自分勝手な想いだったけど、それも役に立ってたんだ...。

「...思わぬ情報も手に入ったが、司が悪意を持って事態を引き起こした訳ではない事も踏まえ、僕個人としては司を“被害者”として扱おうと思っている。」

「被害者...?」

「...なるほど、ね。」

 いまいちピンと来ないけど、優輝君にはわかったみたいだ。

(聖司)はアンラ・マンユを今まで抑え込み、そして僕らと協力して力尽きるのもお構いなしに討ち破った...。その過程で、記憶改竄が起こってしまった。...って所か?」

「その辺りが妥当か。ついでに、MVPであることも強調すれば、犯罪者扱いにはならないだろう。」

「え、え?二人とも...?」

 これではまるで、私が犯罪者にならないように情報をでっち上げてるような...。

「か、管理局が捏造していいの!?」

「...いや、待って司。...これ、嘘は言ってないよ。何一つ。」

 ユーノ君がそういって、私は固まる。
 そして、二人が言っていた事を思い出す。

「アンラ・マンユを抑え込む....その過程で記憶改竄...。」

〈抑え込んでいた事はほぼ事実です。状況証拠のみですが。そして、抑え込む際に自身の存在ごとという事で、その代償として記憶改竄。....嘘にはなりませんね。〉

「た、確かに...。」

 私がやった記憶改竄は、“聖奈司”という存在を少しずらすものだ。
 認識をずらし、対象を認識できなくなる認識阻害の、存在バージョンだ。
 そうする事でアンラ・マンユの動きを制限していたというなら...嘘ではない。

 ついでに言えば、ジュエルシード...ロストロギアの無断使用も、“緊急時な上、必要だった”という事なので、早々それだけで犯罪者扱いにはならない。
 正当防衛みたいなものだし。

「な、なんか...せこくない?」

「自覚はしている。」

 あ、自覚はしてるんだ。...そういう問題じゃないけど。

「まぁ、任せてくれ。かつてのジュエルシード事件の時のフェイト達のように、無罪を
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