第10話
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ア殿下の専属侍女長である事をご存知です。」
「………なるほどね、少なくてもあんたの妹がリフィア皇女の専属侍女長である事はハッタリではないみたいね。それで?もう一つの条件ってのは何かしら?」
クレア大尉の情報を聞いたサラは真剣な表情でリィン達を見つめながら問いかけた。
「それは―――この剣を俺達が預からせてもらう事です。」
サラの問いかけに対してリィンは倒れているアルゼイド子爵に近づいてアルゼイド子爵の傍に落ちている”宝剣ガランシャール”を回収した。
「あの剣は子爵閣下―――いや、ラウラ達”アルゼイド家”の………」
「”宝剣ガランシャール”をどうするつもりだ……!?」
リィンが回収したガイウスは静かな表情で呟き、ラウラは厳しい表情でリィンを睨んで問いかけた。
「貴方達を撃退した証拠として一旦こちらが預かり、メンフィル帝国に渡させてもらう。」
「”宝剣ガランシャール”は”アルゼイド子爵家”の家宝として有名ですから、”光の剣匠”を撃退した証拠としてこれ以上の物はありませんね。」
リィンの話を聞いたステラは静かな表情で呟いた。
「勿論可能な限り早く―――遅くてもメンフィルとエレボニアの戦争が終われば、”アルゼイド家”にこの剣を返還してもらえるように手配する。―――そういう訳で立て続けになって悪いが、頼めるか、エリゼ。」
「はい、兄様。―――私がリフィア殿下にユーシスさんの件も合わせて”アルゼイド家”の家宝である”ガランシャール”を必ず返還するように説得する事を確約しますので、どうかご安心下さい。」
「何の保証もなく戦争相手である君達が約束を守ってくれるなんて、普通に考えて信じられないぞ……!」
リィンとエリゼの話を聞いたマキアスは反論したが
「信じる、信じないの問題ではないわ。アタシ達の命運は向こうが握っているのよ。アタシ達に反論する権利はないわ。」
「そ、それは…………」
セリーヌの指摘を聞くと複雑そうな表情で黙り込んだ。
「…………―――わかりました。そちらの条件を全て呑みます。サラさん達も構いませんね?」
「……ああ。」
「………ッ!それで?どうやってあたし達を味方の目を誤魔化して逃がしてくれるのかしら?」
少しの間考えた後結論を出したクレア大尉は静かな表情で頷いてサラ達に視線を向け、クレア大尉の言葉にトヴァルは重々しい様子を纏って頷き、唇を噛みしめてユーシスを見つめていたサラだったがすぐに気を取り直してリィンに問いかけた。
「ベルフェゴール、頼めるか?」
「了解♪どこまで送ればいいかしら?」
「俺達突入隊がバリアハートに突入するまで待機していた場所に頼む。」
「わかったわ。じゃ、送ってく
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