第10話
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ら、ご安心ください。最も、後で”代償”として毎晩たっぷりとご主人様に返してもらいますが。ふふふ……」
「リ、リザイラ様……え、えっと、きっと大丈夫ですよ、リィン様。リィン様にとって上司にあたるシグルーン様やゼルギウス様は”軍人”ですが柔軟な考えをお持ちでいらっしゃる方達ですし、誇り高いリフィア殿下もその件でリィン様達を罰するような事はしないと思いますわよ?」
「―――貴方の判断は決して間違っていないと私達も断言できるわ、リィン。」
「みんな………―――ありがとう。」
ステラ達のフォローの言葉を聞いたリィンは目を丸くした後ステラ達に感謝した。
〜南クロイツェン街道〜
一方その頃サラ達はベルフェゴールの転移魔術によってリィン達突入隊が待機していた場所に現れた。
「ここは………」
「どこかの街道みたいだけど……」
「あ!あれって、バリアハートじゃないか!?」
「ああ……!それにここは南クロイツェン街道だ……!」
「ええっ!?さ、さっきまで僕達、バリアハートにいたのにどうなっているの!?」
街道に現れたガイウスとフィーは不思議そうな表情で周囲を見回し、バリアハートに気づいたマキアスは声を上げ、見覚えがある風景にラウラは驚き、エリオットは困惑していた。
「まさかこんな大人数を無詠唱で転移させるなんて、少なくても”魔女”として最高峰の力を持つヴィータですら比べものにならない術者のようね……」
「うふふ、”上には上がいる”と言う事よ♪それは私だけに限らず、ご主人様達を含めたメンフィル帝国の”力”もそう。今回の件で貴方達も思い知ったでしょう?」
セリーヌに睨まれたベルフェゴールは微笑みながら答えてサラ達に問いかけ
「…………ッ!」
「やれやれ……リィンと言い、エステルと言い、あの二人は一体どうやってこんな非常識過ぎる存在を仲間にできたのか、本気で気になってきたぜ………」
「………我々をあの場から脱出させてくれた事、心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。この御恩は一生忘れません。」
ベルフェゴールの言葉を聞いたサラは悔しそうな表情で唇を噛みしめてベルフェゴールを睨み、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐き、クレア大尉は静かな表情でベルフェゴールに感謝の言葉を述べた。
「感謝をするのなら、貴女達を逃がす事を決めたお優しい私達のご主人様に感謝しなさい。ま、これにこりたらこれ以上メンフィルとエレボニアの戦争にちょっかいを出さない事ね。」
「待ちなさい!エマ達の暗示はまだ解いていないわよ!」
クレア大尉に指摘し終えたベルフェゴールが去ろうとしたその時セリーヌが制止の声を上げた。
「あら、その娘たちの暗示なら
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